物語はまだ続く。
外部ブレーンであるコーダーさんと電話をした時、
「アメリカの(シーズンが終わった)連続ドラマを続けて見過ぎて、まるで苦行のようでした。」という話を聞いた。
そこで私は漫画を思い出す。
高校生の時、クロスカントリースキー部というマニアックな部活に入りながら、セブンイレブンでアルバイト。
放課後は、彼女もいなく、友達も少なかったもんだから、とにかく部活とバイトに明け暮れた。
試験期間なんか、みんなバイトを休むもんだから、「稼ぎ時だ!」とかいいながら勤務時間を加速させていた。
バイトのやり過ぎでそこそこ貯まったお金は、そのまま漫画代に消えていった。
一時期、漫画の買い過ぎて本棚の底面が弧を描いていた。
まだ掲載中の新刊とかには興味がなく、
既にストーリーが完結した漫画全○巻をまとめて買い、ぶっ続けて読む。というスタイル。
読み終わった漫画も、ふとしたきっかけで読みはじめると、もう最終巻まで止まらない。
時間が過ぎている、という現実に戻りたくないがゆえ、さらに読み続ける、というわけのわからない苦行であった。
特にその行為を繰り返していた作品が、3×3EYES。
不死人となった主人公、妖怪であるヒロインがアジアを中心に人間になることを目指す物語。
物語は様々な逆境が重なり、主人公たちに襲いかかる。
この苦行、を読み続けるという苦行。
気づけば、ほら夕暮れ。
当時はそんな時間の過ごし方にものすごく後悔したもんだけど、
最近は、まぁいいじゃないか、って思えてきました。
2013年10月11日 18:01 | カテゴリー:日常とデザインの間口を拡げる雑文, 更新企画
- 「ロゴマークを軸とした展開。」が特長のグラフィックデザイナー永井弘人による、「日常とデザインを拡げる雑文集。」日本タイポグラフィ協会正会員。年鑑ベストワーク賞受賞。著書「デザイナーになる。」(MdN)執筆・出版。
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