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秋葉原。書泉ブックマート。

秋葉原の書泉ブックマート、閉店とは…。

漫画家を夢みてた学ラン時代。
「女の子の描き方」という本を色んな目的で購入したのが、この店だった。
ドキドキしながら、レジで会計したこと。
翌日、学校に持っていき、一時ヒーローになったこと。

とても良い想い出。ありがとうございました。

〜番外編〜

秋葉原の書泉ブックマートにて。当時。
ボクは友人のYD(あだ名)と「女の子の描き方」が買えるコーナーに来ていた。
結構、上の階、たしか6〜7階だった気がする。
そのコーナーには、すでに「女の子の描き方」を持っている男性がいた。
年は20代後半だろうか。あきらかにボクたちよりも年上だ。

ボクが「女の子の描き方」を事前に買うことを告げていたYDは、
「おい、お前が買おうとしている本、手にしてる人がいるぜw」
という意味で、ボクに無言で笑いかけた。

すると。20代後半男性は、自分が笑われたと勘違いして、こう言ってきた。
「おい、お前ら。何笑ってんだよ」

ボクはビビった。けっして、強そうではない人だったが、
リアルに迫ってくる発言に恐怖した。すかさず、となりにいたYDはこう発した。
「笑っちゃいけないんですか?」

おぉーマジかー!! やめとけー!! ボク、ドギマギ。男性。
「……ムカつく奴らだなっ」
そういって本を置き、帰っていった。
予想していなかった返しに、相手もドギマギしたのだろう。

そんなこんなで、二重意味でのドギマギ本「女の子の描き方」でした。
描けるようにならんかった! ちがうもんカイた! カイカイっ

 
 

頼りの便り。

頼りにしています。
そこに到達するための、なんかいいな。

コツコツのありがたみ。
構築。連続。循環。いやらしいのは嬉しい。

街中。元気。ループ。
まったく同じ場所じゃない。
上へ上へ。上がる環状線。

段々と景色、良くなる。

 
 

アウト・イン・アウトプット。

改装された、九段下のスターバックス。
専門学校で授業をやった後、よくアイデア出しなどで寄る。
しかし、今日はちがう。某出版社の方よりアンケートを受けるために来た。

店内に入ったタイミングで声をかけられる。
キ、キレイな女性2人や…。これは力む。力むな〜。
物凄い偉才を放つ回答をしようと力んだが、
真面目に回答をしてしまった。(それでいい)

デザイン書を企画されている人と話す。
デザイナーがアウトプットしたものを、
収集・編集して、世の中にアウトプットする。
それを見たデザイナーは、さらに新たなデザインをアウトプット。

そういった呼吸。流れこそ。

九段下駅改札でPASMOを無くしかけたのは焦った。
仕方なく切符を買って、改札に入った瞬間、左ポッケにあったPASMO。
PASMO!PASMO!PASMO!

 
 

スープで、イキます!

スープで、いきます
Soup Stock Tokyo ができるまで。数年前の本を読み、初めて来店。

ホントに美味い。定番だという、
オマール海老のビスク。東京ボルシチ。
1人女性もホントに多い。

ここのスープ、ホント美味しいんだよ〜
そうなの〜

女性2人。絵に描いたような会話。
その後、彼氏の悪口がはじまり、
彼氏はスープ以下か…など思いながら間食。

凝縮されている。濃かった。納得の味。
本を読んで、紹介されているスープを飲もうと思った。
で、実際に飲んだ。このつながる行動こそ、デザインだろう。
数年前の本でも、形になっていれば、人を動かす可能性はあるんだい。

次、スタバでーの会話、いきます。

 
 

いったん。

横になって、頭やすめましょう。
何かがみえるはずでしょう。
気持ちいいでしょう。

 
 

高田馬場のテラス席。

打合せ。初の顔合わせ。
高田馬場のテラス席。

軽くアルコールを入れる。
肝心なことを聞き、雑談に。

もう少し、もう少しと話しを聞きたくなり、延長。
コーヒーとティラミス。美味い。いろいろ、美味い。

話していて楽しい、という感情は、
きっと “感覚が合う” からなのだろう。
(相手もそう思っているか、ちょいと不安だが…)

感覚が合うことは素敵である。
こればっかは、見た目なぞ何の役にも立たない。
ん? 語弊があるな。
見た目を飛び越えた、マッチ感覚。フィーリング。

これはですね。いろんな種類があるんです。

恋人。
結婚相手。
クライアント。
同業仲間。
外部ブレーン。
ライバル。
教え子。
師匠。

まー、色々。すべてを人生に重ねることはむずかしいが、
部分、部分でぴっっっっったり重なる感覚がある。
その時、あぁ、この瞬間のために生きてて良かったんじゃないか、って。
で、この瞬間ってのは、複数人より、サシ。

1対1。個と個。
その時に熱さが増すんです。
良かった。この時間は、良かった。
いつまでも続かない。だから良い。
だからこそ、一瞬、一瞬を大切にするんでしょ。でしょでしょ。

 
 

絡み絡み絡み。

話す話す話す。

インプット。感情のインプット。
誰もが、各々の人生の主役である。

感情に素直になっていい。
剥き出しになっていい。

要望。希望。
ギブandギブandギブ。

ぐるっと返ってくるのは、
何にも変えることのできない快感である。

明日はアウトプットだ。

泉。

流れてくる情報量に
気持ち良くあたりながら、
必要な分を汲み取る。
綺麗な水を吸い上げる。

気づけば、オアシス。

続きは続きを続けてく。

最善を尽くしていくと、
最善になるんですね。
そうゆうことです。

次の一手が見えること。
貴重なこと。
ここからだ、おしっ。

 
 

何の取り柄もない自分が、グラフィックデザインで独立するまでのお話し。

何の取り柄もない自分が、グラフィックデザインで独立するまでのお話し。(STORYS.JP)

完結しました。もんのすごく掘り下げると、
まだまだ、話すべきことはたっくさんあるのですが、
あ、別にそこまで聞いてないっす……
そんな空気を勝手に読んでか、キュッと締めました。

それはそうと、みなさん。
最近、テンションをあげる時、どうしてますか?
私のブーム、かれこれ、半年以上でしょうか。
ハマっているもの、ん? ハサマっているものがありまして、
IOSYSさんの、ゆっくり揉んでね☆ぱいタッチ! という曲。歌詞はこちらで見れます。

この曲に、本当に何度も、何度も助けられました。
もうデザインを行う上で、欠かせない……テンションアップ、私の入場曲です。
べ、別に、おっぱいにすんごい興味があるわけじゃないんだから!
曲調が好きなだけなんだから! いやぁ、実にクリエイティブ。感動モノ。

コレを聴いた後に、Curly Giraffe の My Dear Friend を聴くと。
熱湯で茹でられ、冷水浴びて、ギャンッと頭が冴える。ベリークール。
あぁ、世の中は、ホント広いんだなぁって、シルバーウィークの青空を見上げる。

お話しを書き終えた、等々力、ピアーズの帰り道。
渓谷帰りのワイワイ人々とすれ違いながら。

ススススス、ススススス、ススススストーリー
ススススス、ススススス、ススススストーリー
まだまだ、まだまだ、話しは続くんだ

ススススス、ススススス、ススススストーリー
ススススス、ススススス、ススススストーリー
まだまだ、まだまだ、話しは続くんだ

テンキュー

 
 

○○ + ユーモアは、最強説。

○○ + ユーモア。これは最強なんじゃないか。
そう思う作品があった。そう、監獄学園です。
このプリズンスクール…○○に入るのは、エロ。

エロ + ユーモア。

完成度の高い女性描写。肉体美。ちらリズム。たまにモロ、しかしボカされる。
重要なのが、最後まで見せない。最後までイカないとこだ。
エロとユーモアを天秤にかけた時、最後までイッてしまうと、エロが強過ぎて笑えなくなる。
あくまでも、想像の範疇。だからこそ、ユーモアが一層、引き立つのである。

この、「最後までイッてしまう」ことを、別で置きかえる。
「最後までイッてしまう」=「マジ過ぎる」ということかな。
無論、“真剣” なのは大事だ。しかし、「マジ過ぎる」ことで、
「うわー目がギラギラし過ぎてるアイツの思考、本当に正常??」
なんて思われたら、本末転倒なのである。

かなり前、伊集院光のラジオでこんな話しがあった。

「ラーメン通の人が、
『1週間、20食近くラーメンを食べている私だから言える、お薦めのラーメン』
を紹介してたんだけど、逆にその舌を信用できなくない?」

まさに、このことを言いたい。
人に正しく伝えるには、いい意味での “アソビ” が必要なのだ。
“アソビ” は色々。ユーモアがその一つ。

ここいらで、デザイン + ユーモア ってのを見せていくのだ。
ユーモアは作品の中でなく、伝え方ですよ。
つまり、ライバルは、監獄学園。必ず、脱獄する。
途中、途中の話しが、これまたエロくて、笑えるんだ。

こういうのを、「たまんねぇ」って言うんだ。

 
 

音と歌とデザインと…(2015.09.17)


 
▶ を押すと、曲が再生されます。

デザイナーになる。 伝えるレイアウト・色・文字のいちばん大切な基本 書籍テーマソング
(曲を聴いた後に本書をお買い求めになると、より一層、デザインに対する愛情が増します。)

いつもの路地を いつものように歩いてる ゆっくりと
でも何かがちがう きっと心の季節が変わったかな

時につめたい 雨にうたれても
風が歩み とめようとしても
踏み出せば負けない 真似できない
新しいアイデアの 始まりになる

あぁ 夢の中みんなと笑ってる
あぁ 夢でみたものみんなとつくり出そう
すべてを 今 呼び起こして

いやな過去は着こなして お洒落として町へとけていく ゆっくりと
旅の中で出会う 色や音や人が 胸の中響いてる

冷めたハートも カラフルになる
熱いビートで 高鳴る想い
街の中あふれる 笑顔が今
再び歩く 後押しになる

あぁ 夢の中みんなと笑ってる
あぁ 夢で見たものみんなとつくり出そう
思い出とありがとうを握りしめて

あぁ 夢の中みんなと笑ってる
あぁ 夢でみたものみんなとつくり出そう
何度でも 呼び起こして

あぁ 夢の中みんなと笑ってる
あぁ 夢で見たものみんなとつくり出そう
思い出とありがとうを握りしめて

 

デザイナーになる。 伝えるレイアウト・色・文字のいちばん大切な基本 書籍BGM
(本書を購入後、読みながらお聴きいただくと、より一層、デザインの深みをお楽しみいただけます。)

 

音・歌  箱守啓介
イラスト  おぐらあやの
デザイン  永井弘人

忘れられない日々。

ガガガSP。忘れられない日々

まー、こんな飲み会、たのしそうっ!って思って、見てたPV。ずっと前から。
大勢で飲む時はこんな感じがいいな〜。
だから、大勢の場合、希望するのは座敷なんです。

でも、なかなか、ないよね。
めったにめずらしい場だからこそ、貴重だと。
中に入り込むのではなく、外部から見てるからこそ、その中をつくり込める。

日々をつくれる側も、なかなかわるくない。わるくないよ。
たまには、そっちの日々にも顔、出させてね。
あ、ビール飲めんかった。

 
 

神戸駅。

ガガガSP。神戸駅
体力づくりの木刀をマイクがわりにして、大声で歌ったんだ。
遠くにいった、アイツを思い出す。いや、思い出さない。

恋愛ってのは、なにも男女のことだけじゃない。
互いに同じを夢を見る、そんな同志にも存在する。
クソったれ。最高のクソったれ、だ。

心の汗が流れる。
先を見ることはいいことだ。
振り返ることもいいことだ。

どこまでも行く。
過去があるから、次へ、次へと。
いつも、いつでも、いつまでも。

 
 

あなたから。わたしから。

「相手が喜ぶ +αのこと」が、人から言われずに、
「自主的にできるようになったら」デザイナーです。

 
 

ありがとう。

難が有ることは、有り難い。
ハラハラは、有り難い!

うつし、うつる。

複数の入稿が続く。高度な緊張感。
これが連続してくると、ちょっと危ない。

クックッと適度に入る張りは、引き締めとしてもいい感じ。
これがグィーっと続くと、プツンといってしまう。

合間に別作業をして、心を切り替えるか。
ほんの一息入れるか。

鏡を見る。
あれ? 鼻の毛穴、黒ずんでる…これは…クレーター!
黒ごま! 点々…ん? 可能性の星か。
そういうことにしとこう。

はい、休憩終わりましたーもどりますー。

 
 

パワーパフ原宿。

サインデザインの下見。原宿に行く。
ジャニーズショップの近く。
平日だってのに、人人人。
にぎやかだ。

青文字系の女子がわんさか。
みんな顔が真っ白に見えるのは、体調がわるいからだろうか。
んなこたぁない。君たちが輝いているからだ。

そうだ。若いからパワーがあるんだ。
そいや、ラーメン屋から出てきた女子2人組。
胸に大きなリボン、キラキラ光っているのをつけてました。
元気の源でしゅ。

 
 

ブンブンキンドル。

雑文集のKindle電子書籍化に向け、色々と実行。
大きくは「KDP(Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング)の登録」と「原稿のEPUB化」。
EPUBは電子書籍フォーマット。

走り出しが最も燃費をくう。走り出せばスムーズ。
文字原稿のみであればスムーズにいけそうですよ!
文字のみで勝負するとこは勝負しましょう。潔い。

潔さは切れ味。
おしっこの切れがいい感じ。
ピッピッ

 
 

バス in マクドナルド。

バスの中。マクドナルドの香り。
いつの時代も変わらぬ香り。鼻腔と記憶に染みついている。

別に食いたいわけじゃない。
その匂いを嗅ぐまでは。
食いたいわけじゃなかったのに。
その匂いを嗅ぐまでは。

ポテトだ。油の染み込んだポテト。
独特の匂いをはなつ。
グニッとした食感から溢れ出るジューシー。
大元の香り。

誰だ。車内を見渡す。
後ろ席に座っているお父さんか。
無性にかじりたくなってきた。
このポテトかじり虫! この金朋

 
 

海外文具。

海外文具デザインに注目すると、手堅い真面目さを感じる。
なよなよっとしてしまいそうな時は、じっと見る。
経て、形づくられるストーリー。

シンプルな中に、外す良さ。
根っこの商品自体がしっかりとしているから、
多少の遊びもいい感じ。

表現するためのツールを表現する。
こっからです。こっから。
おぉ。

 
 

窓を2つ開ける。

風が通る。
気持ちいい。

気持ちいい!

 
 

住む人、来る人、末永く愛す。

あれは、2年前。六本木ヒルズ内のスターバックス。
妻の姉の夫の友人の紹介だった。
初めての顔合わせ。

独立前も含めると、色々な人に会ってきた。
と思っていたが、全然、甘かった。

自身が持つ確固たるビジョン。新しい価値観。
“焼肉” に “カジュアル・リッチ” なシーンを重なる。
出店した街で、1番愛される焼肉レストランをつくる

迷いのない眼力。存在感の色気。
かといって、ユーモアも忘れない。
クラクラした。熱意だ。

熱意から受ける感情は、デザインに必須である。
熱ければ熱いほど、強ければ強いほど、いい。
そのクラクラ力でエイヤッと勢いづけ、デザインで返答をする。

その関係はありがたいことに、今も続いている。

世の中には様々な人がいる。出会いも様々。
接点は一瞬、かもしれない。
ドバーッと汗をかき、並走する相手かもしれない。
年老いるまで、生活を共にするか。

しかし、だ。
時間長短を問わず、「今、その人と関わりある」こと。
これに感謝し、最大限に楽しむこと。

断言しよう。
デザインは “人ありき” です。
“デザインする” ことが目的ではなく。
人にどのように、感じてもらうか。それがゴール。

そのゴールに向かって、走り続けるわけです。

代官山の街に住む人と来る人に、末永く愛される焼肉レストランでありたい

ビジョンを形づくる。また一歩。大きく。強く。
代官山焼肉 kintan。11日、大安にオープン。
ぜひ、五感で味わってください。

 
 

トミタ栞。17歳。

夕方、東横線に乗っていたら、女子高生の集団。
あそこにも、ここにも。目の前にも。

キャイキャイ光景。頭の中に17歳の歌が流れてきた。トミタ栞だ。

17歳。一体、何をやっていたのだろう。高二?
そうだ、夏休み。唯一、人と会う部活が改修工事で休みになって、
何かしら予定が入ると思って空けてたはいいけど、予定なんか入らず、
ベッドで横になって真っ白な天井見てたら、なんだか涙が出てきたんだった。

光と影。影を知っている者は、光の目映さを客観的に見ることができる。
つまり、光が求めるものを、自らつくれるってわけだ。
だから、今、影まっただ中にいる人。その時間はとても貴重ですよ。
光だけにとどまっていると、光はつくれないんよ。

そうだ、そう。うんうん。よし。
ずぅーっっっと、そう言い聞かせている。僕自身

 
 

子どもの目。

無垢に宙を見る。
口をポカーっとあけて、楽しそう。
好奇心だ。

いつからか、冷めた目で色々見るようになってないか。
がんばっている人を蔑んででないか。

アホだなーっと応援してやらないか。
好奇心だ。純粋な目には、なんだ、なんだ、楽しそうじゃん、と仲間が集う。
中心にいるのは、踊る全裸。最高の全裸。ポカーっ

 
 

当たり前。

考えすぎない。
入り込むのを当たり前にする。
当たり前を当たり前にする。
気にならないほどに。

もはや自然。
それこそナチュラル。
木もれ日はこんなとこにあった。
日なたぼっこはここでもできた。

 
 

蚊。

蚊に刺された。
かゆみが出るが、このかゆみ。
実は集中力なのです。

ムズムズとする皮膚のうめき。
集中!集中!

 
 

結局、どこに向かっているんだっけ?

ふと、思う。
結局、どこに向かっているんだっけ?

そんな時。情報のインプットが多い時。
きっと血行がよくない。

まずはアウトプットの的を定める。
意志を持って、的に向かう。

ほうら、血の流れが巡ってきた。
とりま、インプットとめましょ。
イエス!イエス!

 
 

起こるべくして、起こること。

物事は、2つ以上の要因が重なり起こる。
ポジもネガも。

01.「○○をしたい。」
02.「○○をしてほしい。」
→ プロジェクトの成立。

01.「元の情報が間違っていた。」
02.「情報の間違いを確認しなかった。」
→ ミスプリントの発生。

つまりは、起こるべくして、起こること。
それは、必然だったし、防ぎようがなかった。
両方とも前向きに考える。

重要なのは、「“その後” のデザイン」。
事象を利用し、より加速させる。プラスにする。
デザイナーの力は、今、試される。

もっとも、見られてますよ! “その後”。

 
 

デザインの価値とは「なんかいいな。」

― 永井さんが考えるデザインの価値って何ですか?(ある日のインタビューより)

より豊かな生活につながる、「なんかいいな。」です。
何かを見た時に芽生える「なんかいいな。」という感情。
友達と笑い合ってる瞬間だったり、
好きな人と一緒にいると「この時間、なんかいいな。」って思うじゃないですか。

「なんかいいな。」の価値観は人によって全然違う。
無限にある。だから、面白いんです。
これは直接会ってヒアリングしないと分からない。

同じ言葉でも話すニュアンスの違いがあるので、
それを汲み取るコミュニケーションも含め、大切なデザインなんですよね。
そういう時間を丁寧に取れることも、フリーランスの強みだと思います。

「超いい!」でもなく、「これでいいや…」でもなく、
ふとした瞬間に感じる、「なんかいいな。」という
気持ちや想いを具現化していく、そんなイメージです。

あと、僕の個人的な考えになってしまうんですが、
世間から見たデザイナーのイメージって格好つけてる、
と言うと語弊があるかもしれないけど、
お洒落な洋服を着て、お洒落な街に住んで、お洒落なお店で食事をして、
何かこう……敷居が高いというイメージってあると思うんですよ。

僕はそういうイメージを少しでも変えていきたい。
自分が “お洒落” になれない、ということもあるけど(笑)。

はじめて、デザインを取り入れる方々を増やし、生活をより豊かにしていただく。
デザインの間口を拡げていきたいんですよね。
「へ〜、こんな人もデザインやってんだ。」と、
デザイナーに振り幅があることを知ってほしい。

だから、キリッとした作品事例の裏側で、
くだらない雑文を書いて、発信したりしています。

例えば、アングラ〜サブカル路線を
いったりきたりしているミュージシャンがメディアに出たとき、
トークが凄く面白かったりするじゃないですか。
あの感じがとても好きなんですよね。

「自分の仕事をしっかりとやった上、くだらないことも言える人」が
理想としてあるので、僕はそういう立ち位置のデザイナーでありたい。
そんなことを考えながら、しっかりと形にするため、日々生きています。

なんつて(笑)。

 
 

アウトプット、シャノアール。最終話

第1話はこちら

そう、財布がないのだ。

調布のシャノアールを出てから今に至るまで。
落とした記憶はまったくない。

……ということは、つまり、盗られた…。
財布を入れてた鞄は、A3クリアファイルがそのまま入る大きさ。
チャック付きなので、締めていれば盗られることはない。
締めていれば。締めていれば。締めてなかった……。ガバッとあいてた。

電車内、ウトウトしていたこともあり、その時にきっと盗られたのだろう。
ちきしょう。なんて野郎だ。どこのどいつだ。
怒りに震えながら、目の前の交番へ。

盗まれたんです! と伝えても、
はっきりしない状況だからねぇ…落としたのかもしんないし。
とりあえず、落とし物として連絡を入れますよ。

ポリスメンはそう、とてもやさしい声で対応してくれた。
夜空を見上げる。雨のち晴れ。
やなことあった後は、必ず晴れるさ。
とりあえず、寝るに限るさ。

テレレレテッテッテー

朝だ。
あっ、財布盗まれたんだった…。
寝起きからモンモンとする。

一応、最後にいたお店、明日の営業時間になったら、電話で聞いてみてくださいね。
そいや、警察の人に言われてたな。
盗まれたんだから、迷惑なだけだが、しないにこしたことはない。
シャノアールに電話。

昨晩、そちらにいた者なんですが、財布の落とし物とかありませんでしたか?
財布ですか? う〜ん、フロア全体を掃除した時になんも出てこなかったんで、ないですね。
淡々としたバイト男子の応対。無理もない。
保険証とか再発行か〜めんどいわ〜

テレレンッテッテテテッテン

はい、もしもし。
あのシャノアールの店長ですが、先ほど電話された方ですか?
はい。
財布、階段に落ちてました!

盗まれてたと、完全に思い込んでいた財布。
会計直後、店を降り途中の階段。無意識に落としていた。
アイデアと共に、財布が舞い戻る。

アウトプット、シャノアール。
調布にお越しの際は、ぜひシャノアールへ。

 
 

本日のアトオシとは
「ロゴマークを軸とした展開。」が特長のグラフィックデザイナー永井弘人による、「日常とデザインを拡げる雑文集。」日本タイポグラフィ協会正会員。年鑑ベストワーク賞受賞。著書「デザイナーになる。」(MdN)執筆・出版。
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