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冒険。

「おれ、妖怪ウォッチもってるよ!」
「うるせー! 冒険しようぜ! 冒険!」

夕暮れ前。
多摩川沿いの公園で聞こえた、少年二人の会話。

価値観は人それぞれ。
個によった価値の方が、私は好きである。

 
 

打合せのゴール。

「当日の打ち合わせのゴール」=「先方様と、何を摺り合わせして、何を決定するべきか?」
を意識、考えた上、準備を進めましょう。

「今、自分が手を動かしている行為は、何を目的とし、どこへ向かっているか?」
常にその本質を考え、動くようしてください。なんとなく、からは、なんとなくのデザインしか生まれません。
本気で向きあい、本気で悩み、考え、動けば、結果は必ず形となります。合間の資料・リサーチも忘れずに。

より良いデザインに、より良い打合せ、より良い資料。
ゴールが見えるから、進んでいける。
それも、これも、虎視眈々。

 
 

カット。いや、つなげる。最終話。

前回までのお話し

秋葉原駅をおりる。大雨の中、Google Mapを見ながら、ひたすら歩く。
目的地。雑居ビルの階段を上がる。モエシャンの扉は目の前。
気をつかって噛んでいた、キシリトールガムを紙にくるみ、ノブに手をかけた。

いらっしゃいませ〜ご主人さまっ

客が私一人だからだろうか、すこし気の抜けた挨拶(だが、それもいい)を受け、
ふかふかソファ(破れあり)に誘導される。問診シートを書いて、カットスタート。
ややぽっちゃりした、担当メイドさんにチョキチョキ。
会話はいたってゆるい。鍋のあく取りのような会話。

この前ともだちと、お互いのお父さんの4人でご飯いったんですよ〜
(どーゆーシチュエーション……)
そしたら、服の話しからH&Mの話しになって、私のお父さんが「ほっともっと」かと思ったって 笑爆
(ちょっとおもしろい)

これだ。これがいいんだ。これこそ、求めていた空気感。
しかし、ずっと居続けると、お菓子を食べ続けるかのごとく、体に異常をきたすだろう。

初回のご主人さまには、一緒にチェキ!をサービスしてますがどーしますか??

全くもって、自分が求めていないサービスに対する戸惑い。
もちろん、お願いした。ぎこちないツーショット。

いってらっしゃいませ〜

営業ボイスでの見送りを背に、大雨の中、帰宅する。
髪は切った。心はつながった。

 
 

ぴかぴか。

ぴかぴかの硬貨をいただいた。
大事にしているものだという。
大事にしているものをいただけるのは、ありがたい。

子供の頃、小学二年生ぐらいだったか。
ぴかぴかの硬貨を手にするべく、自販機の前に立っていた。
近所に住む友だちと。
持っていたくすんだ10円玉を入れ、お釣りバーを下げる。

カラン、と音がして、
自販機内にストックされていた、出口寄り、別の10円玉が出てくる。

くすんでいる。もう一回、同じことをやる。
カラン、ややくすみは消えたが、まだいけるはず。もう一回。もう一回。

カラン。
ぴかぴかの10円玉が出てきた。

よっしゃ! ほら、いーだろ!!
横にいた友だちに見せつける。
オレも! オレも!

カラン。
かなり、くすんでいる。
しかし、ギザ10。

……なんだが、めっちゃ、うらやましい。
この頃からかもしれない。となりの芝生は青い症候群が発症したのは。

よそはよそ! うちはうち!
ありがたい洗礼。幾度の試練を乗り越え、ボクは現状、与えられているものに、非常に満足してます。

ぴかぴかの硬貨。感謝。

 
 

未。

紙の選定。雰囲気を一緒にのせながら。コストもわすれず。
羊だからってふわふわなのは、かぶっちゃいそうだよね。かぶっちゃえ!ぬ!
羊は群れることに意味がある。未は途上である。

なにを吸い上げるかは、次第である。
そう。吸い上げることで、物事ははじまる。
すべてを自分でつくり出す、という意味でのオリジナル、はあってないようなものかもしれない。

言うならば、日々行っている、グラフィックデザインは、
紙・ペン・資料・PC・アプリケーションソフト・リサーチのための交通機関……などなど、
様々な力を借りているわけで、すべてを自分の手で行っているわけではない。

それはアイデアもしかり。
いろーんな力を借り、吸い上げ、グッドアイデアを吐き出す。まるで呼吸のよう。
時には、スーッハーッと深呼吸。そして、途上を越え、到達するのです。

 
 

スーパー。

乾燥する季節。お道具箱にリップクリームを入れてた女子。
妙な大人っぽさを感じていた。小学五年生。
アイスクリームの匂いがするポケットティッシュ。銀色。

独特の小学生アイテム。うちのクラスでは、スーパーねりけしが流行った。
のびのびのびる。練り消し本来の役目はない。
ただのばす。のばして遊ぶだけだ。

ある日、担任がスーパーねりけし禁止令を出した。
お道具箱にあったそれを、皆、家に持って帰った。
家にあるスーパーねりけし。もう弄る気にならなかった。

存在する場所で物の価値は変わってくる。
皆と弄り合うから楽しかったのだろう。
家で一人で弄るのは、スーパーでもないちんちん。

 
 

セール。

迫る、セール告知。行きたい、気持ちにさせる表現。お得感、にも勝る。
イエロー/レッドが交差する、ストレートビジュアル。
そこに負けない、オリジナルエクスプレッション。

○%OFF。で、ONになる気持ち。
はなから勝負、できないのかい。
年末・年始の駆け引きは、中吊りでも。

 
 

「日常とデザインの間口を拡げる雑文集。」STORES.jp にて販売開始。

「『ロゴマークを軸とした展開。』が特長のグラフィックデザイナー永井弘人による、『日常とデザインの間口を拡げる雑文集。』」を、STORES.jp にて販売開始しました

デザインを身近に感じ、日常の中にデザインを取り入れたくなる。そんな気持ちを後押しする雑文集。B6サイズ。130ページ。グラフィックデザインを行っている人が、普段なにを考えて、どんな行動をしているか。リアルなデザイナーの日常をさらけ出します。ときに真面目に、たまにエロく、ほぼくだらない。

本日のアトオシ からの、美味しいところの抜粋。ご自宅のトイレに一冊、ぜひ! なんと、二冊以上の購入で送料無料です。微妙な距離感のご友人に渡してみてください。きっと、距離感はそのままでしょう。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 
 

スマホで見やすくなりました。ヘッダーも変えました。

本サイト、バップコーディングの正木さんに、スマホ閲覧時を最適化していただきました。
いつもありがとうございます。日頃から、むき出しの後押しをしていただいています。
iPhoneとかで見ると……あ〜ら、見やすい! 読みやすい。

そして、お気づきの方もいるかもしれませんが、ヘッダー画像、コンセプトがより伝わるようイメージを変えました。
さらに、お気づきの方もいるかもしれませんが、このイメージは雑文集の使い回しです。
いえ、展開と言いかえましょう。そうしましょう。

そして、そして、右サイドには、“好評発売中” という文言と STORES.jp へのリンク。
あとは、中身です。

 
 

ボーイッシュ。

インプットの後は、しっかりアウトプット。
入れてばっかりだと、取り出せなくなってしまうよ。
出し入れ自由な世界。

新井愛瞳
最強のボーイッシュガールと紹介されていた。
黒髪短髪はいい。活発さを感じる。アクティブ。

私の時代であれば、前田愛
中学。前田愛と同級生という奴が自慢していた。
連絡網に実家の電話番号が記載されていて、
いつでも、あの娘に連絡が取れる状況だと。

意味もなく、羨ましさを感じた。
意味ある、アウトプット。

 
 

遠い。近い。

ものすごい面倒見の良い女性と、恐縮し過ぎる女性の攻防。
やさしい火花が散る、金夜の終電。

そのビニール袋じゃ、小さすぎるよ。
あふれんばかりの愛は入りきらない。

ちゃんと、ちゃんとつつみこんでほしいんだ。
密閉された場所だから。
まだまだ遠い、最寄り駅が待ち遠しい。

 
 

評価。

人の評価は様々だ。
万人に受ける、何となくのトップ。
最高だと感じていただける、個々の存在。

どうせならば、らしさを振り切りたい。
響く方に響く価値。ビンビン。

ボキャブラ天国。数多くの芸人。
トップにはなれないが、毎回楽しみにしていたコンビ。
くるよ、くるよ〜とワクワクしていた。
面白い、面白くない、という次元ではなく、
テレビ画面に現れるだけで、期待感が高まりまくり。

唯一無二。ワクワク。
数値ではない、心の評価。
この評価が形となるまでは、しばし時間がかかる。
時間はかかるが、形成されるものは、強固だ。

 
 

準備。整え。資料。

コンセプト立案、具体的な方向性決定のための資料収集は、かなり大事です。
「商品そのもの・派生する内容・デザイン事例」等
ぬかりなく、活きる多くの資料こそ、強いデザインにつながります。
手と足を動かし、資料を集めてください。それも大事なデザインです。

例えるなら、マラソンを走る前日の睡眠・夕食、当日の朝食、といった感じでしょうか。
長距離を走る行為、構え。日頃の鍛え方でなんとかならない部分。
当然すぎる準備はしっかりとやるべきでしょう。
マラソンマン。良い走りを。

 
 

躍動。

跳びはねる犬をみて、心も踊る。
わかりやすい動きは、心も動かす。

そこから、あそこへ。
あそこから、ここへ。

ぐるぐるぐるぐる。
舌を出しながら、喜びあふれる。

人間がやったら、変……なこたぁない。
恥ずかしがらずに、僕も跳びはねよう。

 
 

通過シーン。

パッケージをリデザインした「豚ジャーキー」が、
都内近郊のルミネで期間限定販売されます。

ルミネ。その三文字だけで、
私をいい匂いのする空間に連れてってくれる。
いい匂いとは、女性の匂い、だ。

平日の午後二時だと言うのに、20代女子が行き来する。
ご飯処はイス座りの列。
スマホいじりながら、談笑談笑。

楽しげな会話のやり取りに、いいじゃないか。
勝手なことを思いながら、書店に入る。

1シーンをつくりあげる栄養。
デザイン書籍コーナーへ、真っ直ぐ突入するのだ。

 
 

感想。

雑文集の感想を書いていただきました。
感想をいただけるってのは、尊いことです。嬉しいこと。

感じた、想い、を発するわけです。
一度、頭の中で考え、手を通し、伝える。
それなりの労力を要しますよね。

自分としては、それもデザインの一つだと考えています。
なにもビジュアライズすることだけが、デザインではない。
こういうことを、こういう形で伝えたい。そして、動く。

まさに、この流れこそ。デザインそのもの。
感想の感想を書かせていただきました。二重に◎

 
 

越。

あなたとわたしの年賀状。メリハリ。紅白。

越えていきたい今年がある。
予想、想像の範疇をさらに越えていく。

超越。マルマルモリモリ。

 
 

良い加減。

しょっぱいミスをしていませんか。

先日送ったメールに返信がないな……と思っていたら、
送ったはずのメールがなぜか下書きボックスに……!
なんてしょっぱいことはありませんか。

バタバタしている時こそ、しょっぱさは増す。
健康のためにも、塩加減には気をつけましょう。

ちょっとこわい話しになりかけた出来事。
おまえのことだー! きゅわぁー!
湯加減はいい感じ。

 
 

連なり、動く。

物事は連続するのです。

スムーズに動かしていくには、潤滑となる下地づくり、また、時々の差し込みが必要です。
それをせずに進み続けると、動きは鈍くなり、いずれは壊れる危険も。

気づき、汚れを拭き、ちょちょっと油を差す。
円滑なコミュニケーションが、長い間、続く理由。

潤滑の種類は様々。
真面目さ、丁寧さ、素早さ、いい加減さ。

時々に求められるものは異なります。
昼ランチを選ぶように、好みと気分で変わってくる。

冷凍うどんとカロリーメイトばっか食べてっと、壊れっぞ!
そこのあなた!

 

ガッチリ。

等々力じゃい。
等々力には渓谷だけでなく、とどロッキーってゆう、キャラクターがいるよ。
ガチムチ系だよ。

こちらからパンチを出すことはまずない。
しかし、業界を脅やかす、
失礼極まりない行動には、限りなくフルボッコ。
とどロッキー、たくましい漢(おこと)。

 

ジャンル。

ロイヤルガーデンカフェ渋谷、よかった。吹き抜けの気持ちいい空間。

表現の話しをしている場に、丁寧な接客、という店側の表現。料理も美味しかった。

色々とごちそうさまでした。

テーブル席の横に立ち、ニコッと笑うおねえさん。
その笑顔かあれば、いつもより値がはるランチもお得に感じる。
ボクのおとくちゃん!

 

気づけば。

水のいらないシャンプーってありましたよね。
タイトルから、なにか迫ってる感じがあります。

肌水。シーブリーズ。
部室に面した廊下。立ち込める香り。

冬に夏を思い出します。
思い出は振り返るもんじゃあない、なんて言われる方もいますが、
私としては、思いっきり振り返った方が良いと思うのです。

思い出し、引きずることで、なにクソ、こんちくしょう。
そんな感情がジリジリと前進する意志となる。
気づけば、誰かの役に立っているのです。

 

質と量。

ひとつ、ひとつのわかりやすい結果。
人に、うんうんと納得していただくボリューム。
上にある、ゴールへの土台、階段づくりでもあり。

上昇を加速させるキノコでもあり。
グツグツ煮える、キノコ鍋。湯気。
栄養ためて、上にあがる。

質と量。
パワーバランスは五分五分でなくても構わない。
意図して、そのバランスを取っているかが重要。

キノの旅、ならぬ、キノコの旅。

 

Q & A。

ぬお、体力どこいった? あそこか?
あの布団の中にありそうな気が………ちょっと近づいてみよう。
ちょっとだけだよ、ちょっと。 ちょっ

………はっ

夢でなく、現実。
夢のような、現実。
どっちの意味か、寝起きの頭で考えてみる。

もいっかい、まぶたをとじてみよう。
答え、出てくるはず。
もいっかい。

 

本日のアトオシとは
「ロゴマークを軸とした展開。」が特長のグラフィックデザイナー永井弘人による、「日常とデザインを拡げる雑文集。」日本タイポグラフィ協会正会員。年鑑ベストワーク賞受賞。著書「デザイナーになる。」(MdN)執筆・出版。
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