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東京ひなたぼっこ。

日頃室内に引きこもっている率が高いので、
陽にあたるだけで、私の充電ゲージはたまっていく。
休日、できれば平日でも、天気の良い日はこれでもか、
というくらい、ひなたぼっこをしたい。

ところで、都内はひなたぼっこできる場所が、
とても限られているのではなかろうか。
ひなたぼっこの定義とはなんぞや、といわれてしまえば悩ましいが、
ひなたぼっこベスト状態は自分の中でこうだ。

01. 陽があたっている。 → もちろん!
02. ベンチがある。 → 座りたい。
03. 自販機が近い。 → 缶コーヒーがかかせない。
04. トイレが近い。 → ロングタイムにそなえる。
05. 大通り沿いではない。 → 車が激しく通るエリアは落ち着かない。
06. 長居しても人目が気にならない。 → こちらは1人で放心している。
07. 携帯を忘れる。 → 心のリモコン。

以上の条件をクリアした、都心からわりとすぐに行ける場所は限られている、と感じるのだ。
街中を歩いている時にそんな場所を偶然見つけると、たなぼた気分。
回復の泉。東京ひなたぼっこ。

 
 

ほうじ茶の術。

ほうじ茶が好きで、パックを大量に買い置きしている。
これを飲むと、温泉宿に着いたばかりの一息、を味わえる。

ほうじ茶といえば、人形町にある森乃園。ほうじ茶ソフトが有名。
店前にあるタダ茶を飲みながら、ブブブとソフトクリームにすいつく。

実在の雰囲気の中に身をおくか、
イメージした雰囲気の中に身をおくか。

あれもこれもとむずかしい日常だからこそ、
軽くトリップできる術をおぼえておく。

いろいろ重なる事象にたいし、のらりくらりとやっていくには、
そういった自分ならではの術があってもいいじゃあないか。

 
 

必勝法。

永井君。必ず勝てる、必勝法、教えようか?

前会社、玄関にあるダイドー自販機の前。
社長との会話。

同期で入ったデザイナーとの差。
うまく仕事を回せない苛立ち。
金銭的余裕のなさ。

そんな状況を察していたかどうかはわからないが、
社長は、必勝法、とやらを切り出した。

ぜ、ぜひ、教えてください!

…それはね……勝つまで戦い続けることだよ。

妙に納得したことを鮮明に覚えている。
まさに、SEAMOのContinue

戦う相手は誰だ?
あの時、バカにしてきたアイツと、
あの時、見向きもしてこなかった可愛いアイツと、
アイツとアイツとアイツとアイツとアイツと…自分か。
 
 

第二の心臓。

ふくらはぎをもみなさい、って書店の平置きに言われた。
第二の心臓らしい。

それはそうと、もむ、という行為について考えたい。
やはり、おっぱい、を想像してしまうのは、なんとも悲しいかな。
それ以外にも、もむ、から連想されること。
たくさんあるだろうに。

……………まったくもって出てこない。
ゆいいつ、モミの木が出てきたが、それはまた別の話。

季節はもうクリスマス。
来年のクリスマスぐらいには、色々連想されているかな。

あっ、ふくらはぎ。

 
 

余韻。

空間に集中する。
六義園での紅葉。

写真を撮りたい気持ちを抑えて、
今いる空間に集中する。

写真撮るモードに入ると、
脳みそが、癒し〜、から、いい絵を撮ろう、
という方へ引っぱられる。

誰かを写す、もしくは、誰かと共に写る、
思い出決定打的写真はわかるから、そういうのはパシッと撮りつつ、
いつ見返すかわからない風景写真は撮らずに風景に集中。

癒し時間・空間の余韻を脳みそに残す。
記憶のビジュアルにするのです。

 
 

「本日のアトオシ」 補足説明

ロゴマーク紹介サイト「ロゴストック」さんに、永井弘人のインタビューが掲載されました。

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◎ ロゴストックについて
ロゴストックでは、強力な武器と成り得る、意思の詰まったカッコいい「ロゴ」を取り上げていくことで、
ロゴデザインの重要性を訴えていくとともに、ロゴデザイナーにはインスピレーションを、
ロゴをつくりたい・つくってほしい人にはそのヒントを、それぞれ与えていくことを究極の目的としています。

◎ インタビュー掲載ページ「人をアトオシするブランドをデザイン 永井弘人
ロゴマークを制作する際の、デザインコンセプトの見出し方、
コンセプトを具現化していく流れを中心にお話しさせていただきました。
これから、初めて「デザインを取り入れよう」「デザインを身につけよう」とする方にご覧いただき、
より具体的に、その一歩を踏み出す参考となれば幸いです。

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もしかすると、ロゴストックさんを見てから、こちらのページに初めて流れついた方もいるかもしれません。
今ご覧いただいている、「本日のアトオシ」の詳細説明・コンセプトは コチラ を読んでいただけると嬉しいです。

デザイナー、というと、良くオシャレな雰囲気をビンビンに発して、スッと小粋なことをささやく。
イメージがあると(ないか)思われますが、そういった、デザイナー特有の雰囲気の真逆、素のままをいこう。
そして、デザインってなのが、もっと身近に感じてもらえると嬉しいな。
というイメージで、日常って素敵!を再認識してもらえるよう、つらつらと好き勝手なことを書いています。

だから、Facebook での自分の見せ方は、本ページへの前フリだったりします。
知り合いが見ていると気ぃ使っちゃうから、誰が見てるか、誰に見てもらえるかとか関係なく書いてます。
Analytics も、なるべく見ません。なるべく。

「本日のアトオシ」興味出てきた!って特殊な方がいましたら、
毎日更新をたま〜に心がけていますが、平気で2〜3日すっぽかしたりするので、
暇で暇でやることがないタイミングとかに、頭を空っぽにして眺めてみてください。
そして、無駄な時間を過ごした、と感じてください。その時に。

「この感じ、きらいじゃない。(=なんかいいかも)」って思える、ブログのようなページを目指して。

永井弘人

 
 

土曜の朝。

脳の中に蓄積された、「この感じ、きらいじゃない。」ってのをたまに引っぱり出す。
まっすぐ考えると、ヘコみそうなことも笑けてくる。前向きに。

土曜の朝になると、記憶が引っぱり出されるわけです。
数少ない友人と馬鹿さわいで、なんの意味もない話しをしまっくった徹夜あけ。
頭の痛さをこらえながら、皆で駅前のドトールに入ります。
天気はむちゃくちゃ良いです。快晴。

一番安い、モーニングサンドをほおばりながら、ボーとする。
疲れがたまっているからか、誰も何も話しません。
周りをチラと見ると、パリッとしたおっさんが読書しています。
有意義な朝なんだろうな、それに比べてオレたちはなんなんだろうな…
…と、そこまで真剣に悩んでもいないことを頭に浮かべる土曜朝!

この感じ、きらいじゃない。

本日は普通に起きました。

 
 

メイク。

「180度イメージが変わるメイク術」がテレビで特集されていた。

専門学校の文化祭で女装をした経験がある。
メイクをしている自分を誰かに見てほしい、という気持ち。
イベントが終わっても、しばらくメイクを落とさなかった。

私はともかく、もともとすっぴんでキレイな女性が、
なぜ化粧をしなければならないのか、という純粋な疑問を感じていた大学生。
テニスサークル、容姿端麗(性格も◎)な一つ上の先輩。アキコさん。
出てくるメニューが差し替わる、夜のプロントにて、そんな疑問を投げてみた。

お化粧がうまくいくと、ヨシ!今日もいい一日がすごせそう!
そういう気持ちになるの。気分をもり上げる、そういう役目もあるのかな。

なるほど。外側を整えながら、実は内面の気持ちもメイクしていたのか。
なるほど。なるほど。

街で見かけるキレイな女性は、人生を思いっきりエンジョイしてそうに見える。
そう見えるのも。見えないところで、絶え間ない努力をしているのだろう。と信じている。

 
 

モコモコ。

いよいよ足もとが寒くなってきたので、電気ストーブを取り出した。
ファーという音と共に、温風が足下をなでる。

前職時代、白山に住んでいた。
アパートの1階。
部屋が寒くてしょうがない。
何より、床が冷たい。
外の地面と全く変わらない。
靴を履いている分、外にいる時の方が暖かく感じられたほどだ。

つま先立ちで部屋の中をピョンピョンと歩くのだが、
床についたほんの少しの足裏面積から僕の体温は奪われる。
これはかなわない、ということで近くにあったローソンストア100からスリッパを買ってくる。
履く。さすが100円ということで、薄い底面はあまり役に立たなかった。

翌週。僕は女の子が履くような、モコモコとしたうすクリーム色のスリッパは履いていた。
ぬくもりを優先に購入してきたのだ。
外出先から戻ってくると、まだ見慣れないモコモコスリッパが玄関に置いてあるもんだから、
ひょっとして女の子が遊びにきている?錯覚によくおちいった。

笹塚駅のITS’DEMO
モコモコスリッパを履いてそうな女の子が集まる雰囲気。
店前を通るたび、こう思う。モコモコ、モコモコしたい。

 
 

超合理的 しょうが焼き定食

あるお客さんが、先日、初めてユニクロに行ったという。
いやぁー、すごい品揃えで驚きました!
ユニクロといえば、超合理的。
合理的 = むだなく能率的であるさま(goo辞書)

この、無駄なく能率的であるさま、に「超」がつくのだから、
それはもう、とことん合理的なのだろう。
僕の中で超合理的といえば、(共感される方も多いと思うが)しょうが焼き定食である。

豚肉と玉ねぎとタレが絡み合うおかず。
定食なので、もちろんご飯がつく。
おかずとご飯を、ワンツー、ワンツー、とリズミカルに食べる様。
時間がない中、食の楽しみとスタミナ感を十分に味わせてくれる。
様々な良さが凝縮されているのである。超。

超合理的 しょうが焼き定食
超合理的 日高屋
超合理的 ピンクサロン

そういえば、友人デザイナーのクライアント、社長さまの発言を思い出した。
「無駄、って素敵ですよね。無駄こそ、いいんですよ。」

 
 

余計なこと。

あたまがつっかれた時には、
糖分とって再起動。

再起動したらしたで、
余計なこと考えちゃうもんだから、
また糖分使ってる。

やらなきゃならないことが重なっている時こそ、
ついつい余計なことを考える。

そこにむかってうまく事が滑り出すのであれば、
5-56のような潤滑油にも成りうるのだろう。

 
 

駆け抜けて。

スマートフォン。いつもはスルスルと素通りする、Yahooニュース。
エンタメページ。思わず目(手)が止まった。

銀杏BOYZからギターとベースが脱退する。
一瞬、驚いたものの…わからないでもないか、という想いで記事を眺める。
銀杏BOYZの前身、GOING STEADY との初めての出会い。
高校生、セブンイレブン、アルバイト先の女の子、大山さん。
大山さんがまとめて貸してくれたおすすめMD!の中に、GOING STEADY がまぎれていた。

まだ日本語パンク、というジャンルを認識していない自分が、
GOING STEADY を聴いた時、耳に残ったのは「銀河鉄道の夜」。
入り込みやすかった曲なのかもしれない。

まともに女の子とつき合っていない状況で、
そんでもって全く取り柄もない状態で聴く。夏の夜に。
こんな切ない感情はいつまで続くのか。
楽しい世界はどこから始まるのか。
本当に始まるのか。

考え続けて、動き続けて、10年以上。
デザインとの出会いがあり、その感情が柔らかくなったかと思いきや、より増してきている。
脱退された2人の真意はわからないけど、
はたから見れば、有名なバンドに属していていーな、的な思い込みとは関係なく、
「今の状況・状態はなんか違う。」という行動の表れだろうか。

動物界で生き残れる種は、唯一。進化し続けるもの。
自分、という存在を見失わず、生き残っていくには、進化し続けるしかない。と考えている。

高校生の時から、あいもかわらず。

 
 

やったほうがいい。

水道橋のサンマルク。
これでもかというぐらい、暖房フル稼動。乾燥。

ワイガヤする学生に囲まれ、
頭ん中に浮かぶ、やるべきことを紙に書き出す。

あ、ちょっといいな、と思った女性が、
スーっと喫煙所に吸いこまれていくと、
なんだか少しさみしい気分。

誠に勝手な想いである。
何を期待するでもない勝手な想い。考え。

これは人を喜ばすことに取っておく。
やるべきことは、目の前にある。

 
 

「笑」の字。

撮影中。
お腹の中をぎゅーとされている緊張感が続き、独特の疲れが出てくる。

本当に独特だ。

合間、合間にワッと気持ちが軽くなる発言。
場を和ませる小粋なトークは、
積み重ねられた技術にはできない、ピリピリムードを緩和させる力を孕む。
必須、ではないけど、必要なもの。ユーモアは偉大な存在だ。

より本性をさらけ出させるための笑い。
スマイル。スマイル。スマイリー。
笑顔、だと、顔以外が置いてかれそうになっちゃうから、
全身つかって、飛び込みましょう。

尻文字、ならぬ、全身文字。
うぶ毛1本1本も酷使して、「笑」の字を書きなぐる。
飛び散ったしぶきは、周囲にも染み込んでいくでしょう。

全身文字をくらえ!
今日は寝ます。

 
 

地味に忘れ物。

忘れ物しました。
地味に。ペンケースを。

忘れ物って、忘れ物をする場を去る時は、
そこまで大事として考えてないから、パッと忘れてしまうのだろうけど、
実際、忘れてみると、そりゃあもうめんどくさい。

忘れた先に、一応、連絡してみる。
届けはありません。見つかったら保管しておきます。

見つかればいいのだけれど、
見つからなかったら、また地味にめんどくさい。
買い直すのか。どうするのか。

忘れたり、無くしたり。
常に大事として考えておくってのはむずかしいけれど、
ふとした時に、あぁ、いつもそばにいてくれてありがとう、
って、持ち物にも感謝を伝えなきゃならんね。

いつも、ありがとうございます。
ペンケースさん。お願いです。出ててきてくださいまし。
名前書いておくのも大事だ。地味に。
 
 

インディーズ。

フリーランスデザイナーと、デザイン会社に在籍するデザイナーとの違いってなんだろう。
例えていうなら、インディーズとメジャーなのだろうか。

Wikipedia「欧米と日本のインディーの違い」より
これらのアーティストはアンダーグラウンドにおいてインディー・レーベルに所属し、その創作活動を続ける場合が多い。これらの背景から、インディーは「メジャーへの踏み台」としてではなく、「ニッチな音楽を志向するアーティストが存在し得る場」として、一つの唯一的な地位を有している。〜 中略 〜 メジャーのアーティストがレコード会社の方針に不満を抱いたり、自由な活動をしたい事から個人事務所等でレーベルを立ち上げてインディーズで活動する者がいる。

音楽業界はまったく詳しくないので、適当にぼんやりとした感覚で話す。

この違い、日頃特に意識して考えることはないが、独立する時にはハッキリとした意志があった。
会社時代に感じた「もっとこうするべき」とか「もっとこうなったらいいのに」とか、
自分の場合は、人と直接やり取りする意味、
自社経営のためではない、グラフィックデザインの優しい力を世の中に証明する、ということ。

朝はゆっくり寝ていたい。なんてのが裏の理由でもありますが、
実際、仕事が重なれば、守ってくれる人がたくさんいる会社時代より徹夜が続くこともあり、それはもう、
平日・土・日・祝・24時間・寝ている時間・うんこしている時間 = 自分の時間 = 全てがデザイン、
という状況になり、でもそれはそれで全く嫌じゃなく、むしろ、疲れ心地良い。

風呂かサウナか。
ぬるま湯にずっと浸かっているより、メリハリのある熱めにザブっと入って、
出た後にマッチを飲む。生きてて良かった。

もちろん、どちらが正しい、ということではなくて、
僕はただ、意志の強い、インディーズであり、サブカルである、そういった立ち位置、
デザイン会社に在籍し続けるデザイナーよりも、しっかりと地に足つけつつ、ピョーンと飛んでいく。
そんなフリーランスで居続けることに意味を、生き甲斐を感じている。

これからもきっとそうだろう。ちがってたら、ごめんなさい。
あれだ、最大の理由は好きな時にチョコパイ食えるってことだ。

 
 

サブカル。

戦慄が走った。最近、割とよく走る。
キュウソネコカミの「サブカル女子」を聴いた。
とてもいいとこついている。素直にそう感じた。

サブカルの世界は、いわゆるJ-POP的な表層世界ではなく、
外れ、裏路地に入った雰囲気を楽しむ集合体なのだろうだけど、
実はその集合体自体が一律となり、サブカルではなくなってしまっている。

状況に満足できなければ、どうするか。

01. とにもかくにもサブカルを続けるか。
02. サブカルの中のサブカルになるか。

どちらではなかろうか。
「01.」の結果、「02.」になることが多いだろう。
「02.」とは、世間から選ばれし者、
つまりはサブカルを語り、発信することに価値が発生する貴重な人。

日々、グネグネと動きのあるカルチャーに対し、
自分自身もグネグネと変動しつつ、サブ的なカルチャーに漂流し続ける。

日本語がめちゃんこおかしいが、そのおかしさも、
けむたい考え方(デザイン業界のスカしたイメージとかとか)に対する??も、
まずはサブカルチャーまでのし上げていく。
 
 

1ケ 80円。

もうすぐオープンするうどん屋さんのPOP。
半熟玉子天。半熟玉子をそのまま天ぷらに。
アツアツ。中はトロ〜リ。

これ(POP)をつくっていて思い出した。
某コンビニでの出来事。

昼ご飯を菓子パンだけですまそうとして、
それだけじゃ身体が心配だから、
パックの野菜ジュース飲めば健康保てんだろって、
野菜一日これ一本を手にした時、目に飛び込んできたのが、

「きみは半熟」。

温泉玉子の商品名である。
なぜ、コンビニ内で説教じみたことを言われなければならないのか。
いやしかし。

今も記憶に残っているということは、
それだけメッセージ性の強い玉子だったのだろう。
全てを知り尽くした!と勘違いな、ゆできりパサパサ野郎よりも、
まだまだ僕なんかは…と未熟、半熟、脳みそトロ〜リ野郎の方がいいよね。

そのままだと未熟すぎるから。
アツアツの衣で身を守るのだ。

 
 

校正ライヴ。

音楽や演劇。
それらは、「まさに今」というライヴ感を持つことが可能だ。
そう、ライヴだ。
ライブではない。ライヴ。ラ・イ・ヴ。

大学生の頃には、よく青春パンクバンドスカバンドのライヴにいったものだ。
カッコよかった。まさに今、ステージ上で行われている。
そのリアルが、非日常空間を生み出し、場にいる全員が一体となる。

グラフィックデザインで、「まさに今」感を出しまくるライヴはできるか。
基本、デザインの制作過程はコツコツ、シコシコ、シコシコと影でやるもんであって、
あまりそんな姿を人に見せるもんじゃあない、という考えが大前提にある。あってます?

先日、少し書いたのだけど、
リブランディングのためのショップカードと名刺を制作してて、
デザイン確定、本印刷前に校正かける、が、仕様と異なる校正があがってきて、
本印刷をもうスタートしないと納期ヤバイって感じになり、
再度校正を刷って、郵送をかけてもらっても、時間的にマズイ、
ってことで、印刷所内で立会い確認することになりました。

校正ライヴだ。
校正ライヴが始まる。

目の前で校正出てくる!
特色、青みを強くできますか!
これでどうでしょう!
おぉ!活版部分もうちょい強めに!
ググッと!いきました!
パーペキ!スタンディング!

ヲーオ!(ヲーオ!)
ヲーオ!(ヲーオ!)…

デザインに関わる事象、全てをエンターテインメントに。
そんなことを日々考えている。
 
 

職人さん。

あんたがやれっていったんだろ!

これは映画アウトレイジの劇中セリフである。
数年前。まだ、この世界の酸いも甘いもわからなかった時。
(今もまだまだ、予測不能なことが多い。というか、そればかり。)
当時の職場で、デザインが確定した名札製作を外注依頼。

仕様を記載し、オープン日に間に合うかどうかの確認を依頼先に取る。
「間に合います。」とのこと。上司、クライアントの方に伝える。入稿。
入稿翌日。「やはり、その仕様だと間に合いません。」との連絡が。

をぉーーーーー!と思いながら、上司に相談。
それは向こうが間に合うっていったんだから、間に合わせてもらわなきゃ。
なんとしてでも!かなり強めに言った方がいいよ。

すぐに電話。
相手は、営業の方ではない。実際に製作する職人さんだ。
となりに上司がいる中で強めに言う。
お願いしますよ!間に合うって言ったじゃないですか!!

翌日、職人さんから一通のメールが。
「今回の件は間に合わせます。ただ、もうお宅とは一切、取引しません。」
をぉーーーーー!と思いながら、また同じ上司に相談。
なんでそんなに強く言ったんだ!相手は職人さんだぞ!!

あんたがやれっていったんだろ!

当時はそんな風に感じていましたが、これはとてもいい経験でした。
現在、印刷会社やグッズ製作等の職人さんとやり取りする時は、まずリスペクト。
なにが起きても。

仕様と違う校正があがってきても、リスペクト。
怒ったり、強く出ることは目的じゃない。
共に良いものをつくること。
お互い、気持ちよく仕事をすること。

アウトレイジのセリフを聞く度、思い返す。
とても大切なことがあるのだ。

 
 

肉か米。

刺激を求め、東京デザイナーズウィークへ。
ぐるぐる周って、色々と観察。
一番印象に残ったのは、ニットで制作されたワークコート「KNITOLOGY」。

自分、デザインしてます!的な物や人が溢れる中、一歩引いた感じでひっそりと存在。
暮らしによりそうユニフォームを目指した、という、美しいカッティングラインからは、
いやらしさを感じさせない、なまめかしさが放たれていた。

ずっと近くにいたい女性とは。
お洒落に可愛い服を着こなすよりも、
こういった繊細なライン、それを良いと感じ、取り入れる勇気を持つ女性。か。

属に言う、可愛い女性は、確かに可愛いのだけれど、色々と危険な匂いがするものだ。
ジャンクフードは美味しい。しかし、取り入れ過ぎると身体に支障を来たす。

毎日肉は食えないけど、白米は食える。食いたい。
そう、私は日本人なのである。

お金のない人が肉を焼いている匂いをオカズにして、白米をむしゃむしゃ食べる、という話し。
その感覚だ。その感覚を研ぎ澄ましていく。

 
 

喜怒哀楽。

名刺の制作を行っている。
そこに登場する喜怒哀楽の表現について考えてみた。

「怒」「哀」は何となくわかるのだが、
「喜」「楽」の違い、は何だろうか。

喜びは、うれしい、にこやかな感じ。
楽しみは、うきゃー!みたいな、オシッコちびっちゃうぐらいの感じ。

これを妻に話したら、逆じゃないの?

喜びは、突如現れた、めちゃくちゃ嬉しい出来事、
楽しみは、なんだか楽しいね〜、優しい雰囲気。

まあ、でも。
喜びでも楽しみでも。
オシッコちびっちゃうぐらいの感情の盛り上がりは、
誰かと分かち合わないと生まれない。

あっぶねー、ジーパンでまだ良かったよ。
カーキ色のパンツだったら終わってた。
笑い過ぎて、ちびっていた。

小学生。社会科見学。バスの移動中。
友だちが披露した、先生の理不尽なセリフシリーズを見た、その瞬間。

 
 

運。

フリーのコーダーの方と話した。
今、食えているのは、数ある運(ラッキー)が重なったこと。
いやあ、ホント、ラッキーだったな。と。

僕はこう思う。
何事もラッキーだと感じ取れる、その前向きな性格が、次の運を呼び込めていると…。
そういえば、ラッキーで思い出した。

小学校の、たしか世田谷の経堂小学校だっけな、
そこの同級生がお金持ちで、ラッキーというコリー犬を飼っていた。
高そうな一軒家に似合うコリー犬。

お金持ちゆえに、出てくるおやつもレベルが高い。
中でも、ビエネッタ(エスキモーのアイスケーキ)が出てきた時は、
ラッキー!と心の中でバンザイしていたものだ。

ラッキー、という単語から湧き出た語句をつなげてみた。
なにかいいことおこるだろうよ。

 
 

楽しみのコスプレ。

今夜はとんでもない現象が起きているのだろう。
渋谷あたりでは。
コスプレは、なんというのだろうか、見る者をワクワクさせる。
ドキドキ。ワクワク。

非日常を楽しむ行為か。
露出の際どいコスプレで、クラブに乱入し、
「今が楽しい。今が最高。」という雰囲気の渦に身を投げる。
ハロウィンか。

なんか、楽しい、ではなく、
サイッコー!!と心より楽しむ。
そんな風に思える時間。というか、瞬間。
実は皆、平等な質量が定められている、と考える。

渋谷でワーワーと騒ぎはしゃぐ全員が、
心より楽しんでいるかどうか、疑問を感じる。余計なお世話!

つまりは、
コスプレをしそうな娘がコスプレをするより、
コスプレをしなさそうな娘がコスプレをする方が断然、期待感が膨れ上がる。
というわけだ。

 
 

本日のアトオシとは
「ロゴマークを軸とした展開。」が特長のグラフィックデザイナー永井弘人による、「日常とデザインを拡げる雑文集。」日本タイポグラフィ協会正会員。年鑑ベストワーク賞受賞。著書「デザイナーになる。」(MdN)執筆・出版。
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