デザインは自らつかみ取るもの。
私が講師を務める、ユーム。
昨日が4期生の最終日であった。
人数は4人。
専門学校、授業としてのレクチャー数としては、少ないだろう。
通常は20〜30人ほど。
しかし、「デザインを教える」というのは、あってないようなもの。
そこに数は関係ない。
なぜなら、「デザインは自らつかみ取るもの」であるから。
教えるものでも、教わるものでもない。
最終的には、各々次第。
5期生も含めた忘年会は12月の後半、別日に設けているが、
どうしても4期生たちだけで話をしたく、授業最終日、飲みに誘った。
授業が終わり、仕事の電話をしてから店に向かうため、
皆に先に入ってもらうよう伝えた。
電話が終わり、店に入る。
個室に通され、席につく。
やーやー、遅れて申し訳ない。
飲み物、注文しなきゃね。
永井さん、もう頼んでありますよ。
手元を見ると、ちょうど今、頼もうとしていた芋焼酎の水割りが置いてあった。
私が少しだけ遅れてくる状況や、スムーズな乾杯などなど、
「自ら考えて」、先にオーダーしてくれたのだろう。
接してきて1年半の中。デザイン集大成を見ることができた。
デザインってのは、何も視覚的に見えることだけじゃない。
人を喜ばすシーンづくり。これが、デザインである。
とても嬉しかった。感謝を返すつもりが、また感謝しなくてはならない。
水道橋駅前の安い居酒屋だったが、
とても美味しい時間だったよ。
2016年12月6日 23:16 | カテゴリー:日常とデザインの間口を拡げる雑文, デザイン寄りの話の抜粋, 更新企画
« 戻ってまいりました。電波。 »
- 「ロゴマークを軸とした展開。」が特長のグラフィックデザイナー永井弘人による、「日常とデザインを拡げる雑文集。」日本タイポグラフィ協会正会員。年鑑ベストワーク賞受賞。著書「デザイナーになる。」(MdN)執筆・出版。
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