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偶然と奇跡の共演(2012.05.28)

 

作品解説 のようなもの

常にプレイヤーでいたい。

卒業旅行的な温泉先での出来事。
所属していたサークルメンバー数人で迎えた夜。
テレビに映るは「すべらない話」の冒頭出場シーン。

一人一人の芸人さんが出てくる度に、
その場にいる皆がこう言う。

「アイツは全然ダメ」
「アイツとアイツは、まあまあ面白い」
「アイツなんて論外」
…と好き勝手にピーチクパーチク。

居ても立ってもいれらなくなった私は、
一人で露天風呂に入りにいった。

「なぜプレイヤーでもないのに、あんな好き勝手なことが言えるのだろう」

まるで草野球を見て、自分は打ちも投げもしないのに、
無茶苦茶なことを吐き捨てるオッサンみたいじゃないか。

風呂につかりながら、ぼんやりとそんなことを考えていると、
すぐそばで30代後半ぐらいの男性が私のことをジッと見つめている。
私と男性の二人きり。

まさに今、「すべらない話」の種子がコロコロと転がりだした。

常にプレイヤーでいたい。
その想いは、想い続けるから叶うのか。

 

本日のアトオシとは
「ロゴマークを軸とした展開。」が特長のグラフィックデザイナー永井弘人による、「日常とデザインを拡げる雑文集。」日本タイポグラフィ協会正会員。年鑑ベストワーク賞受賞。著書「デザイナーになる。」(MdN)執筆・出版。
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