攻めましょう。
お客さんである、スタイリストの方。
普段はファッションにかなり無頓着なのだが、
スタイリングを行う場のブランディングに携わる機会。
勉強も兼ねて服をオーダーした。それが約1ヶ月前。
ラウンジを訪れ、オーダーで仕上がった、シャツ・パンツ・ジャケットを試着する。
おぉ、たしかに、既成品の服とはことなる品を感じる。
試しにと、高級カバンを持たしてくれた。鏡の前に立つ。
これは…高いデザイン費を取れそうな格好だ。素晴らしい。
すると、スタイリストの方がパンツ下部をひっぱる。
う〜ん、ここはもうちょっとしめた方がいいかもな…
よし、永井さん、攻めましょう。
攻める?どこへ? その発言の意図をたずねると、
「機能性が若干おちるかもしれないが、より好みに近づけてみましょう。」
(ちょっとつっぱりやすくなるかもしれないけど、よりタイトに仕上げましょう)
という意味なんですって。
なるほど。攻める。文字においても、
「視認性がおちるかもしれないけど、その分、独自性を高めよう。」
という行為はある。んな感じか。
攻め過ぎず、攻める。大事ですね。
2人で熱いカテキン茶を飲みながら、そう締めくくった。
2014年6月2日 02:06 | カテゴリー:日常とデザインの間口を拡げる雑文, デザイン寄りの話の抜粋, 更新企画
- 「ロゴマークを軸とした展開。」が特長のグラフィックデザイナー永井弘人による、「日常とデザインを拡げる雑文集。」日本タイポグラフィ協会正会員。年鑑ベストワーク賞受賞。著書「デザイナーになる。」(MdN)執筆・出版。
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