評価対象を考える。
約10年前。卒業制作の搬入後。
私の作品はなんの賞にもカスリもせず、まっ白になっていた。
当時、誰も私を評価しなかった。
卒業制作を評価していたのは?
そう、“専門学校の先生” である。
今思えば、“専門学校の先生” だけに、
評価してもらうことは、大きく意味があるのだろうか。
無論、一つの基準としては、意味はあるだろう。
しかし、本当に「自分のことを評価してほしい対象」は誰か?
そこを真剣に考える必要がある。
“専門学校の先生” は様々で、
A. 今もデザインの仕事をされている方
B. デザインの仕事を引退された方
C. 今までデザインの仕事についたことがない方
などなど。で、実はBとかCが結構多い。(当時の話)
評価しない、アイツらがイカれてんだ!
他に取り柄のない私は悔しさのあまり、
服を脱ぎ捨て、ステンレス棚に頭をガンガン。
深夜2時。母親に物凄く怒られる。
行き場のない感情は裸のまま。私の中央下部は起立。
いきり立つ幹は、評価対象をキャッチするアンテナとなった。
そっから今に至ります。
評価してほしい対象を見定めよう。
内部? 先生? 上司? 誰に?
狙いを定めて、食らわしていこう。
以前たずさわった、ロゴやカードのデザインを見て、
名指しで声をかけてくれた人がいたんだ。今週。
アンテナがゆれてたよ。嬉しさビンビン。
もっともっと、外に出していこう。
続けていりゃ、きっといいことあるよ。
確実に。
2016年2月4日 00:05 | カテゴリー:日常とデザインの間口を拡げる雑文, デザイン寄りの話の抜粋, 更新企画
- 「ロゴマークを軸とした展開。」が特長のグラフィックデザイナー永井弘人による、「日常とデザインを拡げる雑文集。」日本タイポグラフィ協会正会員。年鑑ベストワーク賞受賞。著書「デザイナーになる。」(MdN)執筆・出版。
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