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「はじめに」全文。デザイナーになる。

本書は「デザイナーになる。」ことを目指す人ための、入門の入門書です。

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この本を手に取られたということは(本屋さんで立ち読みしてるあなたも)、
「デザイナーになる。」ことに、少なからず興味がある、もしくは本気で考えている方だと思います。
まさに! そのような方に向けてつくりました。

「これから一歩、デザイナーとして歩き出したい、でも、ちょっと勇気がない…。」
「何から手をつけていいのかわからない…。」
「自分なりにつくってはいるんだけど、デザイナーの仕事とはなんかちがう…と感じている。」

私も10年ほど前、あなたと同じような気持ちでした。
そして、デザイナーになるには Illustrator や Photoshop の操作を覚えて、デザイン会社に就職する。
そうすれば、「デザイナーになる。」と思ってました。
めでたく就職でき、“グラフィックデザイナー”と書かれた名刺を渡されました。
が、なんか違った。私の想像していた、“デザイナー”ではなかったんですね。ん? どう違うの?

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何を以って“デザイナー”と呼ぶかは、人によって変わってきます。
この本では、「デザイン」を「目的を形にすること」としています。
そして「デザイナー」は「目的を定めることができ、目的を形にできる人」。

デザインは、「見せる人」がいて、はじめて成り立ちます。
キラキラ系の女子。キッチリしたビジネスマン。ワンパクな子どもたち。
「見せる人」によって、デザインの目的や方向性が大きく変わってきますね。
そういった人たちに、どのように見せれば心に響くか?
ゴールが違えば、表現手法もさまざまです。具体的に考えるところから、デザインがはじまります。

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本書は次のような構成になっています。

まず第1章では、デザイン作業の大まかな流れと共に、
デザイナーとして大切な「心構え」を紹介します。
第2章では、デザインに必要なレイアウト・色・文字の基本知識と、
デザイン手法の基礎的なところを解説、
第3章では、目的に沿ったデザイン事例を紹介することで、
具体的な手法とその考え方を解きほぐしていきます。

さらなる応用は他書に委ねるとして、
デザイナーとしてはじめに必要な考え方と知識が、本書できっと身につくはずです。

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「あっ! 私もデザイナーになれそう! 楽しそう! ワクワクしてきた!」
という感覚になっていただけたら、とても、とても嬉しく感じます。
ではでは、本書の中でお会いしましょう。

 
 

本日のアトオシとは
「ロゴマークを軸とした展開。」が特長のグラフィックデザイナー永井弘人による、「日常とデザインを拡げる雑文集。」日本タイポグラフィ協会正会員。年鑑ベストワーク賞受賞。著書「デザイナーになる。」(MdN)執筆・出版。
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