愛の質量。
若いうちは金を持たん方がいい。
といったのは、星野監督。
若いうちはモテん方がいい。
というのは、私の言葉。
あれは小学校一年生。バレンタインデー。
幼稚園の時は、先生が皆に配るという風習があり、そんなイベントか〜などと思っていたものだが、
小学生に入ると、バレンタインってのは女の子が好みの男の子にチョコを渡す日、マジか!
楽しげ、ワクワクを予感させる噂はすぐに耳に入ってくるものである。ワクワク。
そして当日、1個ももらえず帰宅。
背中を丸めて家に着くと、察していたのか母が1個渡してくれた。チョコ。
なんだか切なくて悔しくて、意味もわからず申し訳なくて涙が出てきた。
モテるというのは生まれつきなんじゃないか!不公平だ!
…10代はそんな考えが軸となり、生きてきた。
が、今はそれで良かったと感じている。若い時、モテなくてよかった。
モテる、モテないというのは人によって異なるかもしれないが、
人が一生に愛せる質量は、皆、同じなのである。そのことに気づいたことが何より大きい。
若い時、モテるからといって、アッチコッチソッチと愛をバラまきまくっていたアイツは、
今はまるくなっちゃっている(いてほしい)。
つまり。
妻からもらった1個のチョコは、何よりも味が濃密なのである。
2014年2月15日 23:58 | カテゴリー:日常とデザインの間口を拡げる雑文, 更新企画
- 「ロゴマークを軸とした展開。」が特長のグラフィックデザイナー永井弘人による、「日常とデザインを拡げる雑文集。」日本タイポグラフィ協会正会員。年鑑ベストワーク賞受賞。著書「デザイナーになる。」(MdN)執筆・出版。
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