丁寧に伝える。デザイン費について。一話目。
丁寧に伝える。なんの話かってーと、デザイン費の話だ。
業界にいた方からすれば、だいたいの相場を知っているから、
こちらが考えるデザイン費をパンと出しても、うん、そんなもんだよね!と。
しかし、今まで、デザインを取り入れていない方からすると、驚かれる場合も多い。
そもそも、相場がわからないので、とまどいながらの驚きに近い印象を受ける。
相場はあって、ないようなもん…だけど、大枠のラインはあるのではなかろうか。
このラインは一本線ではなく、複数の線があって、
一番手前に引かれるのが、「デザインにどこまで求めるか?」という線である。
クラインアントとなりうる方には、大きく分けて2通り。
A. とにかく、どんな形でもデザインが存在していればいい タイプ
B. デザインを取り入れるからには、しっかりとこだわり、納得したい タイプ
この「A」のタイプを例えるなら、
腹減ったから、昼飯食いたいな…近場で美味いもんあったけな…あっ、あそこにしとくか!
値段の割にはボリュームもあるし!
このBのタイプを例えるなら、
妻と結婚してからもうすぐ1周年。結婚記念日はどこで食事をしようか…。
美味しさは当たり前だけど、より良い想い出に残るのは個室?ローケーション?
まずはちゃんと調べよう!
…という、物を食べるという行為以外の「付加価値」を重視するか、しないかの違いである。
「A」の方は、とりあえずあればいいし、そもそも安価を基準に考えているので、
まっとうなデザイン費の話をしたところで、「そこまで考えてないない!」となるのがオチでして、
今後ちゃんと考えなきゃならないのは、「B」の方に向けて、丁寧に伝える。ということなのです。
長くなりそうなので、次回に続きます!(こんなのはじめて!)
2014年3月26日 01:06 | カテゴリー:日常とデザインの間口を拡げる雑文, デザイン寄りの話の抜粋, 更新企画
- 「ロゴマークを軸とした展開。」が特長のグラフィックデザイナー永井弘人による、「日常とデザインを拡げる雑文集。」日本タイポグラフィ協会正会員。年鑑ベストワーク賞受賞。著書「デザイナーになる。」(MdN)執筆・出版。
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