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丁寧に伝える。デザイン費について。二話目。

B. デザインを取り入れるからには、しっかりとこだわり、納得したい タイプ

の方に、「なぜデザインを取り入れるということが、これぐらいの値段になるか?」…
をしっかりと伝えていく必要があります。という話を一話目にしました。

では具体的に。「なぜ、これぐらい」の話を。

初回の打ち合わせ。
ここで共有する、クライアントの「希望の方向性」。
方向性を聞いたタイミングで、デザイナーの脳は少なからずウネウネと動いています。

ふんふん、こういう方向性を望んでいるのだな。
こうあるべきだろうな、ふんふん。

その後、
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01. リサーチ
02. コンセプト
03. アイデア
04. ラフ
05. 実施制作
06. 検証
07. 調整
(05〜07を繰り返す)
08. 「02〜07」を、ちゃんと説明するためにまとめる
09. プレゼンテーション
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まで、一気に進行する場合もあれば、
途中段階でクライントに確認を取る場合もある。
さらに、その後、
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10. 調整希望等の擦り合わせ
11. 調整希望等の反映・検証
(場合によっては、10〜11を繰り返す)
12. デザイン・仕様の決定
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にて、ゴールの形が見える。
見えるんだけど、手に取る形(例:紙に印刷等)にする必要がある。
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13. デザイン・仕様を印刷会社の方に伝える
14. 校正印刷の確認
(場合によっては、13〜14を繰り返す)
15. 本印刷進行の管理
16. 納品
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…と、カテゴリ名はだいぶざっくりとしてますが、
行程として細分化するとこんな感じになるわけです。

具体的に動く、時間がかかる、工数だけでも結構いきますが、
それらは決してデザイン外の “作業” ではなく、それらも含めて “デザイン” なのであります。
だから、ちゃんとしたモノ・シーンをつくるという意味での “デザイン” は、これぐらいの値段になるのです。
という説明を、デザイナー自身が、一人一人のクライアントに対し、しっかりと行う必要がある、と感じています。
そして、その説明も含めて “デザイン” かと。

ちなみに、決まったフォーマット型に情報を当て込んだり、
なんとなくの雰囲気で進める「05. 実施制作」のみで「○万円!他よりお得!」という判断になってくるのが、
一話目に登場した、
A. とにかく、どんな形でもデザインが存在していればいい タイプ
っちゅーわけでございます。その場合、自分の認識としては、 “デザイン” ではなく “作業” になりますね。
アプリケーションをいじれる人物であれば誰でもできる “作業” 。だからそっちは安価になる。

またまた長くなりそうなので、次回に続きます!(こんなの二回目!)

 
 

本日のアトオシとは
「ロゴマークを軸とした展開。」が特長のグラフィックデザイナー永井弘人による、「日常とデザインを拡げる雑文集。」日本タイポグラフィ協会正会員。年鑑ベストワーク賞受賞。著書「デザイナーになる。」(MdN)執筆・出版。
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