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ドッグレース。

汚い話し続きで申し訳ないのだが、
ウンチ関連で少し伝えたいことがある。

あれは、専門学校卒業間近、
これから本格的な仕事が始まる…というタイミングで行ったバカンス。グアム。

グアムで見たのが、ドッグレースだった。
ちなみに、「ドッグレース」という名前で、
一時期、デザインチームを組んでいたのだが、それはまたの機会に話そう。

レース前。
番号と名前を呼ばれて入場してくる犬たち。
しっかりとした身体つき、かどうかは離れていてよくわからない。

1、2、3…と順に呼ばれてきて、5番あたりだったかな。
入場途中で突然、その犬がウンチをしたのだ。プリプリッと。
会場から笑いが起こる。あの犬はダメだ!(笑)
英語なので全く理解はできないが、そんな雰囲気が会場を包みこむ。

いざ、レース。スタート。
ぶっちぎりで1位になったのは、さきほどウンチを漏らした犬だった。

途中でどんなに笑われても、最後に勝ちを取れば、それでいいじゃないか。
むしろ、あのウンチは身を軽くする、という意味があったのではないか。

クソマズイ、蜂蜜入の緑茶を飲みながら、僕はそんなことを思っていたんだ。

 
 

流れてた。

Twitterで、

努力はうんこだ。
毎日するけど、人に見せるものではない。

ってのが流れてて、
なかなか確信をついていると感じました。

ため過ぎも良くない、
だからたまに出しましょう。

お食事中にすみません。
にじみ出る!

 
 

ワイン。

カジュアルリッチをコンセプトとした焼肉店、を経営される方。
お店に出すワインをどのように選定するか、というお話し。

味?
産地?
価格?
いやいや、ちがうよ。
パッケージ、だよ。

テーブルの上に置かれた際、最も映えるポイント。
選定する時は、まずパッケージデザインを見た上、
篩にかけ、その後、味・価格のバランスを精査するのだとおっしゃった。

第一印象って大事。
その奥に潜む品も大事。

むしろ品があれば、自然と側もよくなるはずだ。
それは商品そのものだけではなく、その商品を扱う人の考えも大きく影響される。

私、アルコールが苦手なのですが、
グレープジュースならゴクゴク飲めます。

 
 

ガガガSP。言葉。

ガガガSP、がとても好きなんです。
正確に言うと、歌詞、がとても好きなんです。

めちゃくちゃさえない日々を送っていた大学時代。
日本語パンクブームがあった。
青春を生きる若者に響く歌。それを激しい曲に合わせていかに伝えるか。
聴いていると勢いづくような、良いバンドはたくさんあった。と思う。
でも、ガガガSP(呼び捨てでごめんなさい)だけは、自分の中で一線を引いていた。

人間臭さ、リアル過ぎるリアル。当たり前の日常の掘り下げ。
みたいなものがヒシヒシ伝わって、活力になって、今でもほぼ毎日聴いている。

人に何かを伝える時は言葉が必要だ。
言葉の中に歌詞が含まれるのだろうけど、曲名で「言葉」という歌がある。

これだ。
一般的な青春を謳歌した人にはわからないだろう。
これは青春を謳歌しなかった人が、心の底から感じる、青春だ。

この感情は一生つきまとう。
リア充、なんて言葉があるが、ちがう。
リア充、じゃない奴こそ、リア充なのだ。

僕はそれを証明したい。最高の自己満足だ。
言葉で上手く伝えられないなら、色んなものの積み重ねで、ジワジワと、ジワジワと染み込ます。
いやらしいやり方で、浸透させていくのですよ。

ガガガSPを聴きながらね。
 
 

体力。

数日更新が空いてしまった。
誰に謝るわけでもなく、まずは自分に謝る。
すいませんでした。

週中のプレゼンで徹夜に近いことをしたわけだが、
30代に突入しようとしている今、体力に響くな〜と思いつつ、
まだまだいけんだろ、という気持ちもあるわけで。

なんかたまにくる無理の波に、
どこまでうまくノっていけるだろう、
なんてことを考えてもしょうがないから、
これからも無理をしすぎず、必要な時に無理をする。

人に迷惑をかけない範囲でね。
大事なことだね。

今日はしっかりと寝ましょう。
 
 

いやらしさ。ぼくらしさ。

老若男女が集まる同窓会のようなイベント。
アルコールの出る、立食パーティ。

そこでは、久しぶり〜!などの会話が生まれる訳なのだが、
特に知り合いもいない自分は、周囲に揺らぐ男女に注目してみる。
ある女性を狙い打つかのごとく群がる男性集団。があるかと思いきや、
男1人:女性複数、であるのに関わらず、いやらしさを感じない談笑空間。

私が注目した、この男性は知る限り妻子持ちだ。
なのにも関わらず、女性複数に囲まれ、楽しそうな時間を過ごしている。

なぜそのようなことが可能であるかというと、
その答えは「いやらしさ」にあると感じる。
男性からは「いやらしさ」を全く感じないのだ。

私は、過去に述べたように、顔がよくテカる。
つまりは、「いやらしさ」が滲み出ている、ような勘違いをされる。
そんなつもりは一切ないのに。

あの爽やかな感じを見習おうかと思ったけど、
それって、ぼくらしくない!とはなっから気づいていたことに気づき、
男1人で男性集団の中に潜り込むのであった。

そして。
くだらない馬鹿話をするのだ。
横目で男女の会話をチラチラと見ながら。
 
 

嫌な顔一つせず。

海的なものを見に、ららぽーと豊洲に行きました。
キツくなったスニーカーを前々から買い替えたくて、流れで ABC MART を散策。
少し気になったデザイン。スキンヘッドでメガネをかけた店員さんにサイズ別の在庫をたずねる。

ス「28サイズはウチにないのですが、他の店舗に在庫があるか聞いてみましょうか??」
永「あっ、お願いします。」

…スキンヘッドの店員さん、電話で他店舗に問い合わせ中。
なかなか電話がつながらないらしい。

ス「すいません…今問い合わせたとこが、忙しいみたいで、ちょっと電話出ないみたいなんですよ。別の店舗に問い合わせてみますね!」

以前、カンブリア宮殿に ABC MART が取り上げられていたことを思い出す。
たしか、店舗ごとの争いが激しく、できることなら他店舗よりも、一足でも多く売りたいのが本音であろう。

電話をしているスタッフさんを待ちながら、店内を改めて眺める。
OROBIANCOCONVERSE のコラボレーションスニーカーを発見。
黒一色なのだが、重過ぎず、軽過ぎない印象。

永「あのぉ…問い合わせ中、すいません…この靴で28ってありますか??」
ス「はい!少々お待ちください………ありました!」

履いてみるといい感じ。

永「…これ、買います!」

決め手になったのは、もちろん靴自体の良さもあったのだが、
自分の店で売上を伸ばすことよりも、お客さんの満足度を上げることに、
嫌な顔一つせず、前向きにやってくれたこと。
目の前のスタッフさんは、「ここで買いたい」という気持ちを高めてくれた。

少し前にヨドバシカメラでも似たような経験をした。
在庫や価格という判断基準を飛び越える、「ここで買いたい」「あなたから買いたい」という気持ちは、
常日頃の行い、そもそも、その根っこにある本心の表れが呼び起こすのだろう。
本日の経験は、自身の根っこにも水をやることとなりました。

 
 

物語はまだ続く。

外部ブレーンであるコーダーさんと電話をした時、
「アメリカの(シーズンが終わった)連続ドラマを続けて見過ぎて、まるで苦行のようでした。」という話を聞いた。

そこで私は漫画を思い出す。

高校生の時、クロスカントリースキー部というマニアックな部活に入りながら、セブンイレブンでアルバイト。
放課後は、彼女もいなく、友達も少なかったもんだから、とにかく部活とバイトに明け暮れた。
試験期間なんか、みんなバイトを休むもんだから、「稼ぎ時だ!」とかいいながら勤務時間を加速させていた。
バイトのやり過ぎでそこそこ貯まったお金は、そのまま漫画代に消えていった。
一時期、漫画の買い過ぎて本棚の底面が弧を描いていた。

まだ掲載中の新刊とかには興味がなく、
既にストーリーが完結した漫画全○巻をまとめて買い、ぶっ続けて読む。というスタイル。
読み終わった漫画も、ふとしたきっかけで読みはじめると、もう最終巻まで止まらない。
時間が過ぎている、という現実に戻りたくないがゆえ、さらに読み続ける、というわけのわからない苦行であった。

特にその行為を繰り返していた作品が、3×3EYES
不死人となった主人公、妖怪であるヒロインがアジアを中心に人間になることを目指す物語。
物語は様々な逆境が重なり、主人公たちに襲いかかる。

この苦行、を読み続けるという苦行。

気づけば、ほら夕暮れ。
当時はそんな時間の過ごし方にものすごく後悔したもんだけど、
最近は、まぁいいじゃないか、って思えてきました。
 
 

普通を通過。

ペヤング「豚の生姜焼き風やきそば」を食べた。
率直に、美味い。

私は、ご飯に合うおかずが好き。
キング オブ オカズ は、生姜焼き。
作る人や出される店によって、
生姜焼きの定義が異なってくるのが面白いし、
そこが魅力の一つでもある。

でもやっぱさ、ペヤング「ソースやきそば」は強いよね。
伝えたいのは、“普通” のすごさ。

普通って、何かを続けて続けて、それが “普通” になるまで続けてこれた、
ってことを証明する基準でもあるわけで、
こう、周囲から突出させようと意図が入った段階で、それはもう普通じゃなくなるし、
逆に、普通を目指そうと意識が入った段階で、なんだか嘘くさい普通になる。

だから、無意識に続けてきたら、普通になってた。
これぞ、ザ・スタンダード。

欲なんかどっかいってしまって、ただただ純粋にやりたいから、無理なく続けてこれた。
のらりくらりと。Go easy. Take it easy.

普通って素敵だと思います。
ペヤングを食べて、ふと感じました。
 
 

天気。心意気。

ルミアモーレさんにて撮影。
二次元に二次元を重ねる、実施撮影を行ってきた。

朝の天気予報は、曇り時々晴れ。
天窓から差し込む光が売りの会場だから、無論、晴れてほしい。
こういう時、私は天気を晴らす自信がある。

天気は、心意気に連動すると勝手に思う派だ。
心意気とは、まさに、やる気・モチベーション。

こんな話を聞いたことがある。
雨の日は自然と眠くなる、という話。
これは人間の本能で、昔々、
人がまだ半裸な状態、槍を持って食料となる動物を追っかけまわしていた頃。

晴れの日は…言わずもがな、絶好の狩り日。
雨の日は…狩りができない。
狩りができない日が続くと、腹が減る。
腹が減るのに、狩りができない。

すると。

できる限りカロリーを消費しないため、人は眠る。
コンコンと。コンコンと。
「雨の日 = 眠る」というセットが身体に染み付き、
現代でも、人間の本能として生き残っている。

という話なのだが、晴れの日でも眠いもんは眠い。
そんな時は半裸になって、狩りに出るイメージを呼び覚ますのだ。
追いかけるのは、心意気。

正午には、晴れ晴れとした空があらわれた。

 

領域へようこそ。

「地獄でなぜ悪い」を見てきた。

振り切ったエンターテインメントで、心が勢いづいた。
思わず、ニヤニヤしてしまった。

日比谷公園手前のフットサル場で球を蹴り合っていたおっさん達がいたのだが、
部分的に重なるとこがあったり、なかったり。いや、ちがうか。

ブラックだったり、
言っちゃいけないこと、やっちゃいけないことの真裏には、
とてつもない笑いの爆発力が備わっている。

そこには、皮肉を込めた、リスクペクトがある。
決して、馬鹿にしているわけではない。
絶妙な領域を漂わすことができたら、それはもうエンターテインメント。

絶対領域のワクワク感に勝る、絶妙な領域。
そこをこじ開け、飛び込ませてみせる。

グイグイと。
 

弁当に包む。

母校である専門学校の文化祭があったので、印刷会社さんへの挨拶前に立ち寄る。

プレゼンテーション大会が行われていた。
「colors」という共通テーマにて、作品をつくり、クラスから代表1名が抜擢される。
抜擢された者が、学科(グラフィック科とかインテリア科とか)を超えたプレゼン大会を行う。というもの。

アート科学生の作品。
「お母さんの「心」を、お母さんがつくってくれるお弁当に置き換え、カラフルに表現しました。」
やわらかなフェルトでつくられた、おにぎりやおかずは実に可愛らしい。印象は悪くない。
しかし。何かが足りない。

「この作品に対し、何かご意見のある先生はいらっしゃいますか?」
進行役スタッフが言う。

審査員でもあるプロダクト科の先生(ご年配の方です)がスッと手を挙げる。

「僕が中学生のぐらいの時、周りも含め、裕福な家庭って全くなくてね。
育ち盛りなんだけど、ご飯を目一杯食べることなんてできなかったんだ。

今でも印象に残っている弁当がある。仲のよかったやつの弁当だ。
フタをあけると、こうピンポン玉より少し小さい芋。芋がね、七個だよ。
それ以外は何も入っていない。でもね。弁当箱の中にちゃんと入っているんだ。

そこに、なんだろ、お母さんの『心』ってのが表現されていると思うんだ。
芋七個の弁当に。そういう表現も『心』だよね。」

…まさかこの場でこんないい話しを聞けるとは思ってもいなかった。
一人、静かな感動を覚えていた。

私の印象に残る弁当といえば、
セブンイレブンバイト時代、良く食べていた、廃棄の「炭火焼牛カルビ弁当」。
その中には、肉の旨味を引き立たせる「タレ(心)」が包まれている。
コンビニ弁当なんだけど、全く飽きないんだ。あれ。悔しいけど。
 

エナジーを思い出せ。

西麻布。打合せと打合せの合間。
少し早く目的地に着き、トイレを探していた。
ローソンでトイレ借り御礼に、カルピスソーダのエナジードリンクを買う。
近場、公園ベンチに座り、飲む。

昔なつかしい、サイゼリヤのドリンクバーで色んなジュースを混ぜた味。

バー周辺のベトベトになった感じを思い出す。
とにかくベトベトしていた。
客層と自分たちの会話にはとてもお似合いだったかもしれない。

何もできない学生だから、意味のない話が尽きなく、
時間も忘れて(そもそも気になんかしていなかった)
店内に居座り、ダベり続ける。

いつから意味のある会話ばかりを求め始めたのだろう。
意味なき意味の価値をもう一度。
涙が出るほど笑った、くだらない話の貴重さよ。

目の前で遊ぶ、西麻布在住、品ありありの親子!
あなたたちにその貴重さがわかりますか!
わかりたくもないわよ!
そうですか!

補充させたエナジーは、ここで爆発させる。

 

塩と流儀。

ポテトチップスを箸で食う。
台所シンクの上で食う。
これがオレのスタイル。

狙いを定めて、一枚取り出し、口内へと運ぶ。
いきなり噛み噛みすると、奥歯の凹みにつまるから、
まずは口内上部と舌を押しつける。
その時、すりつぶさない。ヒリヒリ痛くなってしまうよ。

2回ほど、押しつけた後に噛みしめ、塩分をゆっくり味わう。
ポテトチップスの醍醐味は芋ではなく、塩、なんじゃないかと思うぐらいだ。
塩が好きなんだ。

そういえば昔、高円寺の「てんや」にてオールスター天丼を頼み、
テーブルに置いてある赤穂の塩を思いっきり、何度も何度も振りかけていたら、
目の前の彼女が苦笑いしていた。

「ユニークな人ね。」
そのように解釈していたのだが、後で話しをきいたら、
「この人は味覚がおかしいから、早めに別れた方がいいんじゃないか。」
と真剣に思っていたらしい。

塩と流儀。

生活の健康のため。
時には控えめに。

 

IN THE 美容院。

先日、美容院に行ってきた。
地元にある美容院。だいたい月に1回は行っている。

みなさんは美容院で髪を切ってもらっている時、会話はどのようにしているだろうか。
当たり障りのない会話で時間をやり過ごしていますでしょうか。

私はいつも同じ女性に切ってもらっているのだけれど、会話は全くしない。
椅子に座った途端、たいして眠くもないのに目を閉じる。
私、あなたと話す気は全くないですよアピール。
別にその担当の方が嫌いなわけではない。

ではなぜか。
答えは、女性の指先が触れる頭皮に全神経を集中させるためだ。

会話をしていると、話をうまく回すことに集中しようとするため、触感がなんだか鈍くなる。
肌と肌の触れあい。そこにフォーカス。

美容院とは言語を交わさなくても、十分にコミュニケーションが取れる場なのだ。
ここに書いてあることを担当の方が見て、縁まで切られないことを切に願う。

 

その名は。

大好物を食べても、おいしいたい。
口内炎。

ガリッと自ら噛んで発生した口内炎だから、
きっと生活習慣や栄養不足が原因ではない炎症。

なかなか治らないので薬局に相談したら、
ある軟膏を紹介され、
患部に塗りたくってみたところ、
だいぶ楽になって、
今すぐ誰かに伝えたかったから、
ここでその名を叫ぶよ!

ケナログ !!

パッケージがとてもストイックで、効きそう!という期待感からして半端ない。

口内炎を患った大観客からのスタンディングオベーション。
そんな光景が目の前に浮かんでくる。

 

居合い挨拶。

となりに誰が住んでいるのか、よくわからないこのご時世。

マンションの住人とすれ違う時。
挨拶をするかしないか。
常識的に考えるとした方がもちろん良いだろう。
しかし、最近は挨拶を返さない人も結構いる。

こちらが挨拶をして、相手が挨拶を返さなかった場合、
正直なところ、ちょっとムカつく。(ちょっとね。)
だから、数秒後にすれ違う人を見据えて、
「あの人は挨拶を返してくれるか、くれないか」
などと考えてしまう。

そのわずか数秒の考察中に、相手が先に挨拶をしてきたりするもんだから、その時は、
「疑ったりしてすいませんでした〜!」
という気持ちになる。

人を見る洞察力・素早い判断力が試されるのだ。

特にエレベーターなんかヤバい。

自分が帰宅してきて、1階でのエレベーター待ち、
誰もいないのに既に降り始めているエレベーター。
誰かが降りてくることは確実だ。

挨拶するタイミング時は、扉が開かれた一瞬しかない。
緊張が走る。

「あ、挨拶した方がいいな」という直感。
扉が開く。

「こんばんは!」

「あっ どもっ」

ヤマト運輸の人でした。(結構ある。)

 

並走マラソン。

並走する。

自分の周りの誰かが、一つの成功を収める。
不思議なことにそんな時、自分が少しスタミナ切れを感じているタイミングだったりして。
人の成功を見て、またしっかり、走り続けようと。

プレイヤーだから応援するのではない。
並走するのだ。

ゆるんだ気持ちの靴紐をキュッとしめ、リズム良く走り出す。

スッ、スッ、ハー、スッ、スッ、ハー
スッ、スッ、ハー、スッ、スッ、ハー

長距離走行中、僕の呼吸リズムです。

 

くいしんぼ

くいしんぼ に久しぶりにいった。

リーズナブルに量を求めて肉を食べたい時はここに限る。
本日食したのは高円寺店。
学生の頃は神保町店。
サークルテニスプレイの後、6〜8名ぐらい束になってよく行っていた。

もうメニューからはなくってしまっていたが、
必ずといっていいほど頼んでいたのが、「3/4ポンドステーキ」。
その名の通り、3/4(ヨンブンノサン)ポンド、約340グラムというサイズの肉が出てくる。
これで約1,000円。

味や肉の固さなんか全く気にせず、とにかく肉にくらいついた。

毎週、いや、多い時には週2回、
くいしんぼに行っては「3/4ポンドステーキ」を頼むもんだから、
「ヨンブンノサン」という言葉が自分たちの中で日常化し、
「ヨンブンノサン」という言葉を聞く度、脳内に肉が浮かび上がり、ニヤニヤしていた。

そういった極度の内輪感を持ちながらも、
意味が通じ、意味不明な盛り上がりを持たせる言葉。

そういった魔法の言葉にこそ、純粋な力強さを感じるのだ。

 

スッパイ好き。

ひっさびさにミカン食べた。
この時期のはまだスッパイ。
スッパイもの全般が好きだ。
だから、緑色ミカンは僕の期待をふくらます。

どんだけスッパイのかな〜
わくわく………スッパ!!ここまで求めてねーよ!

その後の水が最高ですね。

【 スッパイ好きの方へメッセージ 】

ちなみに干し梅も好きです。
はちみつ入りのは、ちと勘弁。
エナジードリンクでロックスターってのがあって、
先に干し梅を口の中に入れ、ロックスターを後入れする。

すると。
口の中で革命が起こります。

スッペー!!という両目をつぶりながらも、口元笑う、
そんな領域に僕を連れて行ってくれるのだからたまらない。

ウメ法師、元気かな。

 

そんなこと言わないでよ。

パンの自販機。

お金入れて、
番号押して、
こうグルグルっと丸まった銀の棒が回転して、
パンが落っこちて、
プラスチック板が助けてあげた、

かと思いきや、
一番下で突き落とす、

あの流れ…なんだかマジマジと見ちゃうよね。
そもそも自販機でパンなんか買うなよ、とか言わないでよ。

本質は、パンを食べる行為の前、
「自販機でパンを買う」という部分にあると思うんだ。

通常の生活の中、飲み物を自販機で買うことは多くあっても、
「自販機でパンを買う」ことはあまりないのではなかろうか。

じゃあなぜ。

それは、
「自販機でパンを買う」=「機械がパンを突き落とす」を見たいがために対価を払う、
人間のブラックな感情。

というか、コンビニでパン1個買うのが気まずいからです。

 

パワースポット。

神保町駅から地上に上がり、
何をそんなに浮かれているのかよくわからない学生の群れを越え、
リバティタワーに着く。

本日は、大学生だった頃の校舎に来ている。

2階へ上がり、左手に進むと外に出ることができる。
庭園、と呼ばれるこの場所は、卒業してからもたまに訪れる私のパワースポットだ。

陽がよく当たるのである。
時間を気にすることなくできるひなたぼっこ。
横になれるベンチ。自販機、トイレも近い。
最高の場所だ。

そこで自分自身と会話をする。
もちろん携帯電話はオフ。

現状の環境。
今後の目標。
仕事と仕事外の仕事のこと。

目を閉じながら、あーでもない、こーでもないと考える。
素敵な時間。

ふと目をあけると、眼鏡をかけてリュックをしょった女学生。
格好がドストライクだ。

さっきまで心地よい真剣度合いで考えていたことなど一瞬で流れ去り、
その女学生に釘付けになる。

イカンイカンと冷静になり、
やはり視覚から入る情報は強いな、脳が持っていかれるな、などとつぶやきながら、
はなれていく背中を見送り、グイと背伸びをするのであった。

 

洗顔ペーパー。

肌男、などというフレーズが
フェイシャルペーパーのCMで使用されているが、少々疑問を感じる。

肌男、は向井理氏を代表とした、
サラサラして爽やか、日常の中で複数の女性が寄り添い、
そもそも、フェイシャルペーパーなど使わなくても全く問題のない男性を指すのだろう。

上記に該当しない男は、ただの男、ということか。
それはそれで、潔い。男。

肌など気にせず、
男として生きることができるのであれば、本望だ。

ところで、私は顔がよくテカる。
ゆえに、洗顔ペーパー(フェイシャルペーパー、とカッコつけて言うことに限界を感じた)をよく使う。

あのペーパー。なぜ、一回の引っぱりで2枚出てしまうのか。
頼んでもいない2枚目。
1枚目のみをめくり取り、2枚目を戻そうとするのだが、もう遅い。
戻らない。

もとに戻せない過ちは、次の何かに生かせるのでは。
そう思い、鞄・靴を拭いてみたのだけれど、拭きムラで逆に汚くなってしまった。

男は肌。
餅は餅屋。

学ぶことの多い1日だった。

 

ストロング・一目惚れ。

ふらりと寄った店。
一目惚れした財布。
武骨でシンプル、潔い。

口のうまい店員さん。

ん〜、普通、財布って年末か年始に買うんだよな〜、
と思いつつも、

“普通” ってなんだ??
という疑問に対抗する形として、買い替えました。

一番の決め手は、
店員さんの右手親指の爪が僕と一緒、
ボコボコしていた点です。

 

新宿のチュッパチャプス。

新宿。大学生の頃。

同じサークルの先輩・同期と自分を含めた3人で、
後輩の女の子がバイトをしているミスタードーナツへ冷やかし半分にいったが、
出勤予定と聞いていたその本人はいなかった。

本人が出てくるまで、店前で男3人待機としていたのだけれど、
ひょっとしたら自分たちが大分気持ち悪い行動をしているのでは…と思い始め、その場を去る。

近くのゲームセンター、お菓子を取るゲームにて3本のチュッパチャプスを獲得。
普段は食べることのないチュッパチャプスを、口の中で転がしながら、
「30分おまかせキャンディー、とかいってるけどそんなに持ちませんよね(笑)!」
という、今考えるとかなり痛い会話をしながら、アルタ近くの交番を通り過ぎようとした時、

「ちょっと君たち!待ちなさい!!」

振り返るとお巡りさんが、怒りながらも、見ぃ〜つけた的な感じで近づいてくる。

「カバンの中、見せなさい!!」

中野で買った私の斜めかけバックと、先輩・同期のバックの中身を思いっきり確認された。
犯罪の臭いがするような、たいしたモノが入っているわけもなく、すぐに解放された。

近くには、黄色いタンクトップに拡散されたヘアーをお持ちのライオン以上に危険(見た目が)なお方がたくさんいましたが、
そちらには全く眼中なく、なぜ、私たちだけにお巡りさんがお声かけくださるのでしょう?

…数日後。同期から、こんな話を聞きました。

「あの後、なんでオレたちが取り調べ受けたか、気になって調べてみたんだけど…シンナーをやっていると歯がボロボロになって、口の中の気持ち悪さを紛らわすためにチュッパチャパスを舐め続けるっていうのが、シンナー愛好者の中で流行ってるらしいよ!だから、3人共シンナーやってると勘違いされたんじゃないかな?」

なるほど。シンナー。
チュッパチャパスを舐めているだけで、シンナー愛好者と間違われるこのご時世。

思えば、人情を噛み締めるガム派になったのは、この時からかもしれない。

 

風習の哀愁。

家の裏にあるコンビニが閉店した。
チェーン系ではない、マイナーコンビニ。

よく菓子パンと野菜ジュースを買っては、
となりの公園ベンチに座って食べてた。
学校帰りに遊ぶ、地元の小学生を眺めながら。

その流れ、雰囲気がよかった。

冬はあんまん。
入れたてのパッサパサだったり、入れすぎのグッチャグチャだったり、
いい蒸し加減の時があまりなかったけど、それもまた味でした。

月並みだけど、地味に大切なモノやコトって、
なくなった後に気づきます。

 

ちょっとしたお金の話。

公園のトイレに入ったら、壁に、

「金は愛の力に勝ることができない。
しかし、金の力を借りなければ、愛を継続することができない。」

という落書きがされてて、なるほどぉ…と、
ぼんやりしながら用を足していたら、少し手にひっかけてしまったよ。

水の力を借りよう。
ハンカチーフもね。

セブンイレブンで、おにぎり100円セールってのがたまにやってて、
いつもは “ツナマヨ(105円)” を買うんだけど、
ここぞとばかりに “荒挽きソーセージ(138円)” を手に取る。

そして、食べた時に気付くんだ。

あぁ、ツナマヨの力は偉大だ。
お金は関係ないんだ。って。

100円セールがくる度に、同じことを繰り返しているんだ。

 

本当に大人になる時。

本当に大人になる時とはいつなんでしょうか。

世間では20歳になってから、ってことになっているけれど、
それは法律が定めた強制力のある一つの指針に過ぎない。

今までお母さんにやってもらっていたことを、やってあげた時。
と可愛らしい回答をくれた女性がいたが、なんとも素敵な答えである。

が、私はこう考える。
本当の大人になるシーン。
それは、銭湯で起こると(男性の場合)。

幼少期は皆、隠しません。
どこか、とは言われれば、あそこだ、と答える。

思春期、隠す時期を迎えます。
一番気にする時期。
もちろん、サイズだけの話ではない。
毛や皮といった、とてもデリケートな時期なのだ。

そして再び、隠さなくなった時。
知らないおじさまに囲まれていようとも。
となりにそんなに仲良くない知人がいようとも。
パーティションのない小型銭湯内であれば、もう完璧だ。

周りがこうだから、とか、基準や世間体を気にせず、さらけ出す。

オレはここにいる。

あ、大人になったな、って。
勝手に思ってます。

あまり他所様を気にしすぎて、
自分のがちっぽけに見えたら、かわいそうです。

かわいそう、かわいい。
デザインもそう。

チラチラと競合・事例を気にしつつも、最後は堂々とお客さんと一緒に見せる。
世の中に向かって。

オレはここにいる。ドーン!

また一皮、むけました。
ありがとうございます。

 

バイク便バイト時代の話。

マンション内の貼り紙。「不審な人がいたら、『どちらへ?』と声をかけましょう。」

こんな声かけをする事例が本当にあるのだろうか、
その貼り紙前を通る度に感じていたのだけれど、
人生で一回、自分に向けて『どちらへ?』が放たれたことがあった。

あれは、バイク便バイト時代の話。

新宿の高い高いビルの中、配送先に迷い、小汚いライダー服でウロウロしていたら、
ボクシゴトデキマス風のお兄さんに『どちらへ?』(それこそが正義と言わんばかりに)と言われた過去の記憶。
結果、そのIDブラサゲテカッコイイデショ風のお兄さんに案内してもらいました。

当時、大学一年生。
バイク便バイトを始めたきっかけは、物凄くバイクに乗るのが好きだったからです。そのまま。

バイクに乗っているだけで、お金がもらえる!!
という単純過ぎる発想に申し込みをしたわけだが、実際に始めてみるとこれがまた “おいしい”。

【 バイク便バイトの “おいしい” 想い出話。 】
3位 真冬のクソ寒い、外での待機時間。あまりの寒さに電話ボックスに入る。(まったく変化なし。)
2位 これでもかと勢いづく台風の中、お台場に集荷に行かされた。(ライダー犬扱い。)
1位 豪雪の日、今日はさすがにないだろ…という期待も虚しく、電車で配送をさせられた。(もはやバイクでない。)

あと、東京郊外に突入した時の住所で、最後の番地が「00-0000」みたいな時は確実に迷子になってました。

なぜ急にそんな過去の記憶を書いたかというと、
先日久しぶりに、仕事関係でバイク便サービスを使わせていただいたからです。
様々な競合がある中、上に書いた想い出をふりかえりつつ、
自分が所属していたバイク便会社を指名させていただきました。

室内、そして、屋根がある素晴らしさを再認識しました。
オートバイに乗っている方であれば、共感いただけるのではないでしょうか。

壁に囲まれた空間の中、風になる術を見つけるべく、
僕は今もこの文章を打ち込み続けている。

 

僕は日本人だ。

二次元に二次元(異質なものではなく、ある程度のまとまりを感じる二次元)を重ねる。

それはもちろん、二次元に変わりはないのだけれど、
すーっとした奥行(とか)をやんわり感じさせることで、
説明的な三次元よりも、想像の余白を残した魅力的な二次元ができるのだろう。

そうなのだろう。
どうだろう。

私はグラフィックデザインを仕事としており、
平面媒体が御客様との共同作品となる事例が多い。
その平面媒体。告知を目的としたツールでいうと、DM・フライヤー・ポストカード…等がある。

デザインを通した後、その制作事例として、その媒体自体を撮影することがあるのだが、
ここで説明的に見せるのではなく、上記に書いた、二次元に二次元を重ねる、
ということができるのではないかと感じた。思いつきだ。

ある式場の告知ツールのデザイン、そして納品が完了し、
まさに今、それを行おうとしている。
べつに、大それたことをやろうとしているわけではない。
ただただ、式場のご好意と +α のやりたい感から生まれた思いつきだ。

先日下見とテスト撮影を行い、少し日が空いてしまうが、後日実施撮影を行う予定である。
式場の雰囲気を感じさせる良いイメージができれば、ここに載せたいと思う。
微妙であれば、載せない(!)。

そんな思いつきが、当たり前に過ぎ行く日常のモコモコッとした期待山となる。
やがて期待山は、連なることで期待山脈となる。

山脈の間を流れる川の水。
純粋無垢な、おいしい水。

その水でお米を炊いて、
気の合う皆でパクつきたい。

ただ、それだけだ。

 

目薬。

目薬さすと喉奥からくる甘い感じ。
あれ何なんでしょうか。

コーヒー飲みたくなっちゃうじゃないか。
ということで、サンプルでいただいたスターバックスのコーヒーを注ぐ。

いつものインスタントコーヒーよりしっかりとした味、
かどうかはよくわからないが、きっとそうなのだろう。

カップの表面をぼんやり眺めながら、
奥底からだんだん見えてくるやる気に引っぱられ、
またスタートするわけです。

 

本日のアトオシとは
「ロゴマークを軸とした展開。」が特長のグラフィックデザイナー永井弘人による、「日常とデザインを拡げる雑文集。」日本タイポグラフィ協会正会員。年鑑ベストワーク賞受賞。著書「デザイナーになる。」(MdN)執筆・出版。
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